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多居乃上神社
たこのうえじんじゃ
鳥取県鳥取市国府町広西字梅ノ木194

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式内社 因幡國法美郡 多居乃上神社二座 |
鳥取県鳥取市(旧国府町)にある。
鳥取駅から南東に直線で5Kmほど、
袋川の南側の広西に鎮座。
鳥居をくぐる、縦長の境内の奥に、
ポツンと社殿があり、後方に流造の本殿がある。
入口から社殿まで、境内中央にコンクリートの参道。
創祀年代は不詳。
「多居乃上」の社名は、「多胡」「田胡」とも書かれる場合があるが、
いずれの場合も、発音は「たこ」。
この「多胡」の社名から、
古代帰化人集団の祀る神社であるとする説があるようだが、
群馬県にある「多胡碑」との関連だろうか。
「乃上」というのは、一説には、昔、川側にあったものを
一段高い地に遷したため、本来の「多胡」の「上」となったという。
元の鎮座地は、現在地の東150m上流らしいが、何も残っていない。
仮に、この説が正しくて、遷座が事実であったとしても、
それは1000年以上昔(延喜式以前)のことなのだ。
祭神は、大穴牟遲命と須勢理毘賣命。
その他の合祀の神々は、大正六年の神社合祀によるもの。
社殿には、出雲系の亀甲紋が付いていたので、
たぶん、これが神紋だろう。
境内の片隅に、室町時代作の宝筐印塔が二基あるらしいが、
参拝時には、気づかず、記憶にも記録にもないのが、残念。
社殿 |
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鳥居 ![]() | 本殿 ![]() | 境内 ![]() |
【 多居乃上神社 (鳥取市) 】
