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大山神社
おおやまじんじゃ
島根県出雲市小山町字松林110
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式内社 出雲國神門郡 大山神社 |
JR出雲市駅の南西2Kmほどの町中にある。
駅から北上する278号線から9号線高架下近くで、
北西へ延びる276号線へ侵入し、小山町で左折し、
大きな道路交差点を少し北へ入ると、
参道入口に社号標が見える。
創祀年代は不詳。
式内社・大山神社に比定されている古社。
源頼朝の八幡信仰により、出雲に八所の八幡宮が勧請された。
隣町の白枝に、建久七年に八幡宮が勧請され、周辺の住民は、
すべて八幡宮の氏子となったため、出雲風土記記載の、
比奈社、大山社、阿利社等の祭祀が断絶した。
下記の『式内社調査報告』の説明にある通り、
周辺は宅地化され、道路も大きく拡張されており、
社叢というものが無い。
東へ延びる、明るい参道の先に社殿があり、
市街地の、こざっぱりとした社域。
境内には、幾つかの石碑と、往時の狛犬などが並べられている。
参道 | 境内と鳥居 |
境内 |
拝殿 | 狛犬と石碑 |
灯篭の神紋 | 本殿 | 本殿 |
【所在】出雲市小山町字松休一一○番地。古代の神門郡
八野郷に在り、中世には小山村の名が見え、近世になつて
『出雲風土記鈔』に「矢野郷今小山村欝林中社、祭大山祇
神故名大山村、俗作小山謬矣」と記され、周邊は欝蒼たる
森林であつたことが知られる。『雲陽誌』・『巡拝記』に
は神門郡小山村、昭和十六年の町村合併前までは簸川郡四
纏村大字小山であつた。現在の地名の小山は「コヤマ」と
訓まず「オヤマ」であつて、勿論「オホヤマ」の約つたも
のである。山陰本線出雲市駅より北西約二・五キロメート
ル、宅地化の進む農村部に在り、遠望すると産土の森がま
だ明瞭に見える程だが、宅地に取り圍まれる神社になるの
も程近い。 【由緒】創祀年代不詳。由緒も明らかでないのは阿利 神社で述べたのと同じ理由によるものと思はれる。棟札で 最古のものは寶永五年(一七○八)のもので、寶暦四年(一 七五西)の「神門郡萬指出帳」によると「三尺に四尺板葺、 境内東西七間、南北五間四尺」とあるやうな小祠であつた と見える。明治五年村社に列せられた。 玄松子註: 「阿利神社で述べたのと同じ理由」とは、上記の八幡勧請による祭祀断絶のこと。 −『式内社調査報告』− |
【 大山神社 】