[HOME] > [神社記憶] > [北陸地方] > |
|
新羅神社
しんらじんじゃ
福井県南条郡南越前町今庄字不老清水80−5
|
||
福井県の南越前町にある。
今庄駅の南西200mほど、愛宕山の麓に鎮座。
道に面して、北東向きに参道入口があり、
鳥居の右手に「郷社 新羅神社」と刻まれた社号標が建っている。
鳥居をくぐり、参道を進んで、階段を上ると、もう一つの鳥居。
さらに階段を上ると、石垣の上に社殿のある境内がある。
参道正面に拝殿があり、拝殿の後方に狭い階段。
階段を上ると、本殿が鎮座。
境内には「愛宕神社登山道入口」の石碑が立っている。
背後の山上には、平家物語や源平盛衰記で有名な
燧ヶ城址(海抜270m)があるらしい。
創祀年代は不詳。
式内社・信露貴彦神社の論社の一つ。
往古は燧山の山頂に鎮座していたが
寿永二年(1183)、源義仲が城郭建設のため、
かたわらに小社を建てて遷座。
天文年中(1532〜1555)、郷民が協議して
現在地に新築遷座したという。
元和年中(1615〜1624)社殿修築。
寛永四年(1627)福井藩主松平忠昌公によって改築。
正保二年(1645)炎上したが貞享二年(1685)に再建。
明治四年、福井藩の指示によって、
今庄字梅ヶ枝の白鬚神社に合祀されたが、
氏子一同の協議によって、現在地に戻され
明治十三年二月四日、郷社に列した。
地元では、当社を上宮、白鬚神社を下宮と称しているいるようだ。
明治四十三年四月二五日、字梅ヶ枝の秋葉神社と
愛宕山の愛宕神社を合祀、
五月十四日に山中村字宮ノ下の日吉神社を合祀した。
拝殿の隣に境内社の祠が二つ。
左手の境内社(合祀殿)には、大河内神社と大山咋神社、
右の境内社(新羅宮)には、
稲荷神社・岩谷稲荷神社・秋葉神社・日吉神社・愛宕神社の
五社が祀られている。
境内の右手に、拝殿と同規模の社殿があるが、
何が祀られているのだろう。
『式内社調査報告』には、大正九年、拝殿建築の際に
旧拝殿を新羅宮として移築したとあり、
この社殿が、昔の新羅宮(五社合祀社)かもしれない。
その社殿の側面には
「昭和六十年十二月 新羅神社五社殿修復…」と記されている。
神紋は右三つ巴紋。
『福井県神社誌』によれば、
下宮・白鬚神社の神紋は左三つ巴紋だそうで、
神紋でも対となっていて面白い。
参道入口 |
社域 |
鳥居 | 境内 |
社殿 | 境内 |
愛宕山登山道入口 | 社殿(旧拝殿か?) |
境内、拝殿と合祀殿と新羅宮 |
拝殿背後の階段 | 上に本殿 |
本殿から拝殿 |