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須部神社
すべじんじゃ
福井県三方上中郡若狭町末野字神ヶ谷36−11
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福井県の若狭町にある。
小浜線の若狭有田駅の東3Kmほどの末野に鎮座。
鳥羽川を越えて、27号線から農村総合公園方面へ400mほど北上し、
300mほど西へ入ると境内がある。
境内入口に石鳥居が建ち、参道階段を進むと朱の鳥居。
鳥居扁額には「恵比須大神」とあり、
地図にも恵比須大神社と記されていて、
当社の通称は、えべっさん。
朱の鳥居をくぐり階段を上ると割拝殿。
その奥に社殿があり、拝殿の後方に流造の大きな本殿がある。
社殿の周囲に境内社の祠が散在しており、
各祠には社名の額が掲げられている。
確認した境内社は、
八幡宮、大國主社、少彦名社、天満宮、日枝社。
境内左手に、上へ登る階段があり、
階段途中に稲荷社。階段上に皇大神宮がある。
寛延二年の『若狭國志』によると
養老二年(718)九月二十八日の垂跡。
養老三年(719)三月二十三日に祠が建てられたらしい。
一説に、鳥羽谷の山内村の飛永治右衛門という人が
裏山に屋敷神としてエビスさんを祀っていた。
ある日、そのエビス神が末野の神ヶ谷に飛んで来て杉の木にとまった。
その山は富永家の持ち山だったので屋敷内に祀ったが、
その後現在地に祠を建てたという。
若狭国内神名帳に「正五位酒部明神」と記されている古社。
通称はえべっさんだが、別に西の神さん・西宮・西神社とも呼ばれ、
祭神は、蛭子大神(恵比須)。
正式名は須部(すべ、すへ)神社。配祀に陶津耳命。
式内社・須部神社に比定されており、
本来の祭神は陶津耳命で、後に蛭子大神を勧請したと思うのだが、
社記によれば、養老三年三月二十三日、
蛭子命を祀る社殿を再建したとある。
当社は「子らの守り神」としての信仰が篤く、
福井県内はもとより、京都・大阪・滋賀・石川・岐阜・愛知などから
参拝者が相次いでいる。
当地は古代製陶所遺跡として、
末野の山麓には多数の土器破片を堆積した遺跡がある。
鎮座地名の末野(すえの、すへの)は、陶ノ宮が変化したものだと考えられる。
当社の神紋は桜紋。
境内社の大國主社は、瘡神社とも称し
養老二年九月二十八日の創建と伝えられている。
境内入口 | 朱の鳥居 | 上から |
割拝殿 | 拝殿 |
本殿 |
八幡宮 | 大國主命 | 少彦名命 | 天満宮 |
日枝社 | 境内 | 倉稲魂命 | 皇大神宮 |
上から社殿 |