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宿那彦神像石神社
すくなひこかむかたいしじんじゃ
石川県七尾市黒崎町ヘ28−3
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石川県七尾市にある。
七尾市の中心部から南東に8Kmほどの黒崎に鎮座。
七尾駅周辺からは、160号線(能登立山シーサイドライン)で
海岸沿いに南下する。
ただ、境内入口まで車で入るにはちょっと狭い道。
参拝日は、小雨の降る早朝で、まだ暗く、道も滑るので、
ちょっと離れた場所に車を止めて、裏から歩いて行く。
境内の裏手が少し広くなっていた。
ゲートボール場のようなスペース。
鳥居も、狭い道に面しており、正面からの撮影が難しい。
階段上には社殿。本殿は拝殿後部に附属した形。
通称、薬湯の神(やくとうのかみ)。
創祀年代は不詳。
元は、富山湾を望む断崖の上に鎮座し、
竪七尺二寸、下幅三尺八寸、上幅二尺五寸の像石を御神体として、
薬師の森と呼ばれていたが、
参拝不便のため、諏訪神社のあった現在地に移し、
諏訪神社を合祀したもの。
その後、国道新設のため、像石は120m南東に移して、
コンクリートの小祠に納めているという。
参拝時には、境内にあるものと思っていたので、
この3mほどの像石(のある小祠)は見ていない。
往昔、阿良加志比古神が、塩焼のため浜辺に佇んでいると、
沖合いから光り輝く小舟で寄り来る神があった。
これが、当社の祭神・少彦名神で、
諸国巡行の大己貴命と離れて、ここに来着。
その後、阿良加志比古神と協力して、
当地方の平定を行ったという。
社殿の屋根に、柏紋。
少彦名神を祀る恵比須神社に多い紋。
境内には「奉納」と刻まれた1mほどの奇岩があるが、
もちろん、御神体ではないのだろう。
鳥居 | 参道階段 | 境内から鳥居 |
境内 |
社殿 | 境内の石(御神体ではないよ) |
延喜式内社と伝え、祭神は阿良加志比古神
と協力し、大呑郷平定神として越中能登あふえ海一帯
の尊崇を集め、明治初年まで祭事当番制にて行われ、
薬師神として尊信をうけていた。国道一六〇号線建設
のため、現黒崎諏訪神社を合併、明治十三年村社、神
饌幣帛供進神社に指定される。 −『石川県神社誌』− |
【 宿那彦神像石神社 (七尾市) 】