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鹿蒜神社
かひるじんじゃ
福井県南条郡南越前町字南今庄40−3
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福井県の南越前町にある。
南今庄駅の北東1Kmほどの南今庄に鎮座。
207号線から北へ入った場所。
鹿蒜(かひる)川にかかる帰(かえる)橋を渡ると
集落の奥、山の麓に境内がある。
参道階段を上ると鳥居があり、
右手に大きな木が聳え、左手に「式内鹿蒜神社」と刻まれた社号標。
当社の社号「鹿蒜」は「かひる」と読むが
「かえる」とも「かいる」とも呼ばれているらしい。
当地も昔の資料には「帰村」とあり
帰橋の名も、その変化の名残だろう。
鶴賀郡の式内社に所在不明の「加比留神社」があるが
当社とも地名由来の社号であるという。
鳥居をくぐると境内の奥に、石組があり、
中央に瓦葺入母屋造の拝殿。
拝殿には「明神通誠至」と書かれた扁額が掲げられている。
拝殿の後方に狭い石の階段があり、
上には瓦葺入母屋造の本殿がある。
ひょっとすると、この社殿は覆屋で中に本殿があるのかもしれないが
資料には瓦葺流造とある。
社伝によると、文武天皇二年(698)三月十五日の創祀。
式内社・鹿蒜神社に比定されている古社。
明治時代までは八幡宮と称したようで
筆頭祭神は誉田別尊(応神天皇)となっている。
参拝時に当社の神紋は確認できなかったが、
『福井県神社誌』によると五三桐紋。
同書所載の写真には、拝殿の幕に桐紋が染められている。
拝殿の左手に境内社の祠が三社ある。
中央が少し大きな瓦葺、左右に赤い屋根の祠がある。
社名の確認はできなかったが、
資料によると境内社は、元禄二年創建・秋葉神社、
嘉永三年創建・金比羅神社、文久二年創建・稲荷神社とある。
社頭 | 社号標と鳥居 |
境内 |
境内社 | 拝殿 |
本殿階段 | 本殿 |
本殿 | 本殿 |
本殿から |
【 鹿蒜神社 (南越前町) 】