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日面神社
ひめんじんじゃ
石川県七尾市中島町塩津サ1
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式内社 能登國能登郡 菅忍比咩神社 |
能登半島・七尾市中島町にある。
のと鉄道七尾線・笠師保駅の北西700mほどの塩津に鎮座。
道路がカーブしている場所に南東向きの境内がある。
境内入口には、「村社 日面神社」の社号標。
社号標の横に「塩津のおすずみ祭り」の案内板がある。
境内は、あまり広くはなく、奥に社殿が一つ。
本殿は、拝殿後方に附属した形式。
ひょっとすると、覆屋が拝殿に付いているだけかも。
境内周囲は、田園地帯で、
道路を運転していると、突然境内がある、そんな印象。
創始年代は不詳。
式内・菅忍比咩神社の論社であるが、
社伝によると、笠師に鎮座する菅忍比咩神社と
一神分座、つまり、二社で一つであるという。
笠師の菅忍比咩神社も、当社と同じで、日面社と称していたようだ。
明治三十九年、神饌幣帛供進神社に指定され、
同三十年、八幡社・天神社と合併、合祀して現在に至る。
社殿には、櫻の紋が付いていた。
能登國総社にも櫻紋が付いていたので、
当社独自の神紋か、能登地方の紋かは、不明だ。
社号標 | 鳥居 | 鳥居扁額 |
境内 |
社殿 | 境内から |
中島町指定文化財
塩津のおすずみ祭り(無形民俗文化財) 指定日 平成七年六月二十八日
唐島・日面両社の祭列が夏の夜、海上で渡御を行う花火を合図に日面社で神事が行われた後、港へ向か い、次々に船に乗り込む。中心の御座船には、前部に 太鼓・鉦が陣取り、その後に鈴を鳴らしながら神輿が 乗り込む。 鹿島社では、遠くで鉦・太鼓の聞こえる中、日面社 に少し遅れて神事が行われる。膨大な数の蓮の葉の灯 明が次々と海に流される中を神輿・キリコを乗せた二 隻の船が対岸を目指して進む。この灯は、日面神が唐 島の神に逢うための道案内役とされる。両神が出会い を果たした後、両御座船二艘、キリコ船四艘は、かが り火の周りを大きく全速力で三周旋回し、揃って塩津 側の海岸へ向かう。海に、蓮の灯明が流れ、長く延び たキリコの明かりが揺れ、巡る中、花火が次々に打ち 上げられる。しばし、華やかさと神秘さが入り混じっ た光の宴が現出し、それに競うかのように、太鼓・鉦 が鳴り渡る。船着場に着いた両神の行列は、揃って広 場に向かい、太鼓の競演などで時を過ごす。両神が帰 途につく途中、お旅所でも神事が行われる。 例祭日 七月第四土曜日
(旧七月二十三日) −境内案内板− |
【 日面神社 (七尾市) 】