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登知爲神社
とちいじんじゃ
福井県福井市栃泉町96−12
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福井県福井市にある。
九頭竜線・越前東郷駅の南1.5Kmほどの栃泉町に鎮座。
32号線から、もっと南に入った場所にあり
隣りは「朝倉山 本蓮寺」というお寺。
本連寺の左手(東側)に参道入口の鳥居が建っており、
北へ進み、参道階段を登ると境内。
丘の斜面にある境内は、あまり広くはないが
砂利が敷き詰められて気持ちが良い。
拝殿はコンクリート造で、後方には本殿があるが
本殿は覆いで保護されており、茅葺の屋根がわずかに見える。
創祀年代は不詳。
式内社・登知爲神社に比定されている古社。
天正年間(1573)以前は、この郷一帯の総社として栄え、
神官泉政則の居住した屋敷跡が残っているらしい。
天正の兵火の後と慶安三年(1650)の火災により
記録は悉く焼失したという。
越前国惣神分に、従四位上 止知井神社と記されている。
主祭神は、瓊々杵尊。
言い伝えによると、菅原朝臣善主が越前介であった頃
当社を崇敬し、祖先の菅原道真公を配祀した。
ただし、菅原善主は承和九年(842)に没しており、
延喜三年(903)に没した菅原道真が祖というのも
おかしな話ではあるのだが、伝承だから、としておこう。
また、明治四十一年、無格社大虚空神社(高木神)、
無格社白山神社(伊弉册命)を合祀し、
現在は四柱の神々を祀る。
この白山神社の由緒には
「霊亀二年七月勧請ニテ登知爲神社ト稱シ田治郷
拾参ケ郷社氏神ニテ」とあり、
式内社・登知爲神社であるかのようだが。
当社の花山の行事は、
五月五日、男の子供達が身長ほどの青竹に季節の花を
縄でくくりつけ、それを手にして参拝するもので、
厄の者三人、社殿の周囲を「花山権現」と唱えながら
社殿の周囲を二巡し、村内を一巡後、
青竹を社殿前の石に叩きつけ、
残骸を境内の木々に、高く投げつけるものらしい。
参道脇には、由緒を刻んだ石碑が建ち、
「県指定無形民俗文化財 花山権現」と染められた旗が立っていた。
参拝はGWのはじめ。
石碑によると、端午の節句に神事が行われるそうなので
その準備の旗かもしれない。
本蓮寺横の参道入口 |
参道の旗 | 参道 | 参道 |
社殿 |
境内 |
拝殿 | 本殿 |
指定村社登知爲神社の由緒
−参道石碑− |