[HOME] > [神社記憶] > [北陸地方] > |
|
飯部磐座神社
いべいわくらじんじゃ
福井県越前市芝原5−16−1
|
||
福井県の越前市にある。
福井鉄道・家久駅の西500mほどの芝原に鎮座。
吉野瀬川の西側の小さな丘。
記憶が曖昧だが、周囲は平坦な住宅地だったような気がする。
道の横に、あまり広くない境内があり、入口は南向き。
小さな境内に巨石がゴロゴロと転がっており、
第一印象は、「なぜここに?」。
鳥居をくぐると、参道の階段。
階段の左脇に、「飯部磐座神社」と刻まれた社号標。
社号標の後方に、大きな岩があり、
階段の両脇にも、同じような岩がある。
まさに、「磐座」神社なのだ。
階段を上ると、上は平地となっており、奥に社殿。
拝殿の後方に本殿があるが、たぶん、これは覆屋だろう。
『福井縣神社誌』によると、本殿は瓦葺流造りらしい。
社伝によると、
貞観十五年(873)、土地の豪族伊部造豊持が
遠方より大磐石を運び積み重ねて磐座を造り
社殿を建てたという。
享保十一年(1726)失火し、旧記録等は焼失。
式内社・伊部磐座神社の論社とされている古社。
ただし、延喜式には敦賀郡と記されており、
当地は丹生郡であるため、式内社ではないとも考えられている。
上記の社伝が正しければ、
まったくの平地に、大岩を運び込んで磐座としたもの。
いわば、人工的に作られた聖地。
磐座に関する認識が少し変った。
当社の神紋は参拝時には確認できなかったが、
『福井県神社誌』掲載の写真では拝殿に輪宝紋を染めた幕がある。
社域 | 鳥居 |
境内の磐座 |
境内 |
本殿覆屋 | 拝殿 |
磐座 | 磐座 |
磐座 |
飯部磐座神社
祭神・天照大神 ・猿田彦命 ・八幡大神 由緒 古代より神霊があらわれる神聖な巌は、磐座(磐境)として 祭祀の場とされる。当社の磐座は近隣の社にない巨岩群で、 土地の豪族伊部造豊持氏が、氏族の磐座祭祀を行ったと 伝えられている。 「延喜式神名帳」にある「伊部磐座神社」は、この神社である と言われている。(式内社の研究 志賀剛氏の説による) 社殿は、幾度の災害や戦乱にあい、享保十一年(一七二六) 旧記録は焼失した。郷人は、その後再建し信仰のより所とした。 現在の建物は、大正四年(一九一五)七月に拝殿・幣殿を再建 した。芝原住民の崇敬心は篤く今日に至っている。 −境内案内板− |
【 飯部磐座神社 (越前市) 】