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式内社 隠岐國隠地郡 伊勢命神社(名神大) 旧郷社 伊勢命 『明治神社誌料』には、「御神体は鏡」とある。 |
隠岐島島後の北端、旧五箇村にある。
伊勢神宮とは関係ないが、「内宮」ともよばれる。
神紋は『式内社調査報告』では、五三の桐とあるが、境内には五七の桐があった。
久見村の入口にあり、社前の道路は拡張中だった。災害時の避難地にもなっている。
名神大社なのに、旧郷社なのだ。さびしい。
隠岐では、「神光」の伝説が幾つか有る。
ここ伊勢命神社、比奈麻治比賣命神社、焼火神社など。
どれも、光の玉が出現し、漂流者を導き、あるいは災いとする。
新潟の、旦飯野神社では、宮司に「天灯」という名で同様の伝承を聞いた。
光り輝く玉が出現し、佐渡から後を追ってみると、旦飯野神社へ降臨したということ。
新羅の天之日矛は、赤い玉から生れた阿加流比売を追って日本へ来た。
蜃気楼が見えるように、日本海側では、そのような光の玉が出現する自然現象があったのだろうか。
面白い。
隠岐の山は、円錐形・御碗型が多いので、どの山も神奈備に見えるが、
実際はそういう感じではないようだ。
やはり、朝鮮との関係や海に関する伝承が多いせいか。
祭神の伊勢命も、朝鮮からの移住者の祖神。
早朝の参拝で、木々がまだ水を含み、瑞々しい。
本殿もどっしりとしており、凛とした空気を感じた。
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社家の記録に「當社最初の御鎮座地は久見港を距る約五
町許り西南方に位する字假屋の地にして、この地を特に宮
地と選定したるに付ては、古老傳説あり。則ち伊勢族移住
の初に當りては神社の設けなかりし如し。然るに一夜神光
海上より輝き來りて假屋の地に止りしが、その降臨夜々出
現止まざりしに、偶伊勢族の一人神託を蒙りしを以て、假
に一小祠を建て伊勢明神を奉齊せしより、神火の出現甫め
て止たりと云ふ。之實に伊勢族が祖神を勧請して冥護を祈
りし神話を傳へたるものなり」と説いてゐる。
−『式内社調査報告』− |