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神島神社
こうのしまじんじゃ
岡山県笠岡市神島外浦1706  Zenrin Data Com Maps display !!


亀甲に蔓柏

式内社 備中國小田郡 神嶋神社
旧村社

御祭神
興世姫命 神日本磐余彦命

岡山県笠岡市にある。
笠岡駅の南5Kmほどの神島外浦に鎮座。
笠岡港にかかる神島大橋を渡り、
神島の海岸沿いを走る195号線を進むと
黒土瀬戸にのぞむ海岸側に境内があるので迷わない。

境内は南向き(海向き)で、北側には学校。
境内には木が少なく、砂っぽい印象。
参拝は冬の休日。
そのせいか、少し荒涼とした雰囲気。
海に近いのも原因かもしれない。
でも、本殿は、立派な入母屋造で美しい。
華美な感じではないが、バランスが良いのだろう。

社伝によると、神亀三年(726)の創建。
式内社・神島神社の論社の一つ。

当社の鎮座する神島の沖に、高島という島がある。
当社は、もとは高島の王泊にあったが、
本土の現在地に遷座したものであるという。

祭神は、神武天皇と、その妃である興世(おきよ)姫命。
通称は、興世明神(おきよさま)というらしい。

神武天皇が九州から畿内へ向う途中、
安芸の多祁理の宮を立った後、吉備の高島に仮宮を置き、
数年(日本書紀三年、古事記八年)滞在したという。
その吉備高島が、当社の沖に浮ぶ高島であるという。
よって、天皇が滞在した地ゆえに、王泊という名がついたらしい。
ただし、吉備高島宮の候補地は他にも幾つかあり真偽は不明。

現在は、海岸の道路沿いにあるが
昔は、黒土瀬戸に突き出た砂州の上にあり、
航海の守護神であったとも。

本殿の屋根瓦に、蔓柏の紋が付いていた。

当社の神紋であるかどうかは確認できなかったが、
神武天皇を祀る奈良の橿原神宮の紋も柏だったので
関係があるのかもしれない。

ただし、蔓柏は恵比寿神社に多い紋。
御旅所は鴨野にある戎神社だそうで、
恵比寿と同神とみられていた、ということはないだろうか。


鳥居

境内

社殿

社殿

本殿

神島神社略記
当神社は式内社なり、即ち延喜儀式神名帳に備中小田郡神島神社とある。 御祭神は神日本磐余彦命(神武天皇) 興世姫命を奉斎す。 創建は奈良時代(726)神亀3年と伝えられ室町時代(1547)天文十六年に 本殿の御造営が行なわれていることが棟札によって知られる、 大正十五年八月十五日に第六回目の改修工事を行ない当時の様式を偲ぶことが出来る。 命は、皇祖皇考神聖にして日向より東征の砌、吉備高島に八年間駐屯後、 海上より熊野に至り大和平定後、橿原の地に第一代践祚の大偉業を成し給う。 妃興世姫命は、部下を率いて駐留され天業を扶翼し奉りて此の地に崩す。 近郷住民は、高き尊き御神徳を畏み奉りて一大崇敬産土神と斎き奉る。

−『平成祭データ』−



【 神島神社 神嶋神社 (笠岡市) 】

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