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坂折天神社
さかおりてんじんじゃ
山梨県笛吹市御坂町竹居4837
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山梨県笛吹市にある。
中央本線・石和温泉駅の南8Kmほどの御坂町竹居に鎮座。
言葉では道順を説明できないけど、地図を見ながらなんとか到着したのは夕方近くだった。
畑に面して南西向きに社域の杜。集落のはずれにある鎮守の森。そんな境内。
鳥居の左手に「日本武尊御舊蹟 坂折天神社」と刻まれた社号標。鳥居の奥には立石。
当社の正式名は天神社。
日本武尊が東国征討の帰路に立ち寄った酒折宮の旧跡であるという伝承があり、
「坂折天神社」と呼ばれているのだろう。
鳥居をくぐり境内に入ると二基の灯籠と社殿。
社殿の左手には埴山姫命と秋葉大神の石碑。
他にも丸石や石祠などがいくつか。
当社の創祀年代・由緒等は不明。
『古事記』に倭建命の東国征討の帰路、
「すなはちその国より越えて甲斐に出でまして、酒折宮に坐しし時、歌曰ひたまはく、
新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる
とうたひたまひき。ここにその御火焼の老人、御歌に続ぎて歌ひて曰はく、
日日並べて 夜には九夜 日には十日を
とうたひき。ここを以ちてその老人を誉めて、即ち東国造を給ひき。」
とあり、『日本書紀』にも同様の記述がある。
その酒折宮は一般には、甲府市の酒折宮のこととされているが、
当社の鎮座地こそ、若彦路に沿う「酒折」であるという異説があるらしく、
また、鎮座地の竹居は「タケル」が住まわれたところから名付けられたという。
境内の石燈篭に梅鉢らしき彫刻があった。
天神社なので天満宮の梅紋が神紋として使われているのだろうか。
「日本武尊御舊蹟 坂折天神社」 | 鳥居 |
境内 |
埴山姫命・秋葉大神 | 社殿 |
【 坂折天神社 (笛吹市) 】