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大滝神社
おおたきじんじゃ
山梨県北杜市小淵沢町上笹尾2738
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山梨県北杜市にある。
中央本線小淵沢駅の南東2Kmほどの上笹尾に鎮座。
17号線から東へ608号線に入ると鳥居が立っている、
参道を中央本線が横切っているので、歩行者は線路下のトンネルをくぐって参拝する。
車の場合は、608号線を進み、線路を越えてから戻る方向へ。
その車道の脇に、神供石とよばれる大きな石がある。
「大滝社由来」(文化元年、1804年)によると、
「大石の上に一本の篠竹あろければ、旅人急ぎて供物を捧げ三拝九拝し」とあるらしく、
ミシャグジ神が降臨する石だそうだ。
その神供石を回り込んで線路脇を北へ進むと、大滝沸水公園がある。
当社・大滝神社を中心とした公園で、参拝した四月には桜の花が美しかった。
秋には紅葉が美しいらしい。
境内は石垣の上。
拝殿は、どっしりとした銅板葺入母屋造で、後方の本殿は覆屋の中。
資料によると本殿は流造らしい。
社殿の左手には樋を通して清らかな湧水が流落ちている。
僕が到着するのと入れ替えに、近所の方が水を汲んでポリタンクで運んでいた。
この湧水は、大滝湧水と呼ばれ、「日本名水百選」に選ばれている八ヶ岳南麓高原湧水群の一つ。
標高820mの地に湧き出し、水量は日量22000立方メートルで、
一年を通して水温は常に12℃。
水田の灌漑やニジマスの養殖に用いられてるらしい。
社前の水田にはわさびが植えられていた。
社伝によると、崇神天皇十年、四道将軍の一人・武渟川別命が当国巡視の時、
清水の湧出を御覧になり、農業の本、国民の生命、肇国の基礎と称賛され、
みずから祭壇を設けて祭祀し、王子の武川別命を留めて祭主としたのが当社の起源。
寛文以前は滝権現、明治初年に大滝権現、
明治七年、大滝社と改め、その後、大滝神社と改称し村社に列した。
社殿の左手にいくつかの石祠が並んでおり、
斜面の上に大きな石が祀られている。
石の上には蠶影太神と刻まれた石碑が立っている。
拝殿の屋根に方喰(カタバミ)らしき紋が付けられていた。
たぶん、方喰だと思うのだが、『全国神社名鑑』にも記載はなかった。
線路の南に鳥居 | 神供石 |
大滝湧水公園 | わさび田 |
社域 |
境内左手に湧水 | 社殿 |
拝殿 | 本殿覆屋 |
境内から大滝湧水公園 |
境内左手斜面に大石 |
蠶影太神 | 蠶影太神 |