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西奈彌神社
せなみじんじゃ
新潟県村上市瀬波浜町4−16
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式内社 越後國磐船郡 西奈彌神社 |
新潟県村上市にある。
羽後本線村上駅の北西2Kmの瀬波浜町に鎮座。
三面川の河口近く、川の南岸の町の中。
当社の西から、海岸砂丘である瀬波海岸が南へ続いている。
345号線から西へ向い、緩やかに登る坂道の途中、
北向きに参道入口の赤い鳥居が立っている。
鳥居の脇には、「延喜式内 西奈彌神社」の社号標。
緑の芝と、綺麗な石の参道を歩くと、もう一つの鳥居。
この鳥居は境内入口を示しているようだ。
境内にも一面の芝生が瑞々しく美しい。
拝殿は、雪国らしく、雪避けの扉が設けられ、
扉を開けて参拝。
拝殿後方には流造の本殿がある。
参拝は早朝。あまり天気の良くない曇天だった。
当社のすぐ西に、西宮神社という神社があり、
日本海を一望する位置に立っている。
はじめ、そちらが西奈彌神社だと思って参拝し、
参拝後、早朝の町を散策しようと、坂道を下ると
当社の赤い鳥居を見つけた。
散策しようと思わなければ、通り過ぎていたかもしれない。
創祀年代は不詳。
西奈彌神社の論社の一つ。
社伝によると、祭神が海上から当地へ来られ、
「よき背の波かま」と申されたことから
西奈彌(せなみ)という地名になったという。
その祭神は、気比大神とも保食神とも考えられているが、
異説として、高志の利波臣の祖・日子刺肩別命、
あるいは月夜見尊という説もある。
社殿の屋根には、三つ巴紋が付けられているので
たぶん、これが当社の神紋だと思う。
境内に、境内社の祠があるが、詳細は不明。
『式内社調査報告』には、稲荷社・高良社・菅原社と記されている。
参道入口 |
境内の鳥居 | 拝殿 |
境内 |
拝殿 | 本殿 |
西奈彌神社
瀬波河三面川下流は、鮭漁により平安の昔から遠く都にも知られていた。その頃、祭神気比大神は、敦賀から五臣を供に下向。背の方からの波で、この地にお着きになった。よってこの地を、背波と呼んで興産民生の基を開かれた。 祭神おかくれの後、五臣は産土神と仰いでここに社殿を建てた。 延喜式にも記録されている古い神社で、例祭は九月四日である。 −『平成祭データ』− |
【 西奈彌神社 (村上市) 】