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八所神社
はっしょじんじゃ
新潟県胎内市乙1120
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式内社 越後國沼垂郡 市川神社 |
新潟県の胎内市(旧中条町)にある。
平木田駅の北西3Kmの乙(きのと)に鎮座。
といっても、八所神社単体で存在しているわけではなく、
名刹・乙宝寺の中にある。
参拝するまで、寺の境内にあることを知らず、
周囲を探し回ったが見つけることはできなかった。
付近を通りがかったおばあさんに、
「このあたりに神社はありませんか」
と尋ねると、乙宝寺の中にあると教えてくれた。
乙宝寺入口から参道を歩き、仁王門をくぐる。
参道の先に大日堂があり、参道右手に三重の塔が立っている。
大日堂の左手に、赤い六角円堂があるが、
大日堂を六角円堂の間に、八所神社参道入口がある。
参道の階段を緩やかに上り、鳥居をくぐると境内。
境内中央に社殿がある。
社伝によると、大同二年(807)の創建。
ちなみに、乙宝寺の創建は天平八年(736)。
当初は、砂山という地にあったが、
洪水のため乙村へ流出し、当地に祀られたらしい。
通称は、八所様。
祭神から類推すると、「八所」は宮中八神を祀っているからか。
もとは、川のそばに市があり、人々が集う地で、
故に、市川神社と呼ばれ、式内社・市川神社の論社とされる古社。
参道入口に由緒書きの石碑が立っているが、
よく読めない部分があるので、転載できず。残念。
社殿の後方は遊歩道となっており、
仏塔や宝塔などが点在して良い雰囲気。
といっても、すべて乙宝寺境内の中なのだ。
遊歩道には、稲荷社などの祠もあるが、
寺の境内社なのだ。
六角円堂と大日堂の間に八所神社入口がある |
参道 | 境内 |
社殿 |
社殿背後は遊歩道 |
遊歩道の宝塔 | 仏塔 | 稲荷社 |
せっかくなので、乙宝寺も掲載。
こちらの案内は、新しいので読める。
乙宝寺入口 |
仁王門の奥に | 大日堂がある。 |
参道右手に三重の塔 |
乙宝寺
乙宝寺の創建は、天平8年(736年)聖武天皇の
勅願により、行基菩薩と婆羅門僧正の二人が開
山したと伝えられる。「今昔物語」「古今著聞
集」などにこの寺にまつわることがしるされて
いる。本堂に向かって右手前に立つ三重の塔は、村 上城主・村上義明が願主となり、慶長19年起工 元和6年(1614年〜1620年)に完成した。昭和26〜28 年解体修理し往時の姿に復元された塔は純和風 で、歳月を重ねた木肌の美しさと荘重かつ均整 のとれた構えは周囲の老杉と調和して、国の重 要文化財としての風格を示している。 −境内入口案内板− |
【 八所神社 (胎内市) 】