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竹居熊野神社
たけいくまのじんじゃ
山梨県笛吹市八代町竹居1237
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山梨県笛吹市にある。
中央本線・石和温泉駅から南西に8Kmほどの八代町竹居に鎮座。
地図を見ると、八代町竹居の東隣りに御坂町竹居という地名があるが、
竹居という地域が二つの町に分かれてしまったようだ。
石和温泉駅から南下して笛吹川を渡り、中央道を通過して
鳥坂峠方面へ向かう36号線から少し東へ入った場所に境内がある。
当社の正式名は「熊野神社」だが、境内の説明板には「柚ノ木熊野神社」とあり、
標柱には「竹居熊野権現」とあった。
とりあえず、当サイトでは鎮座地名の竹居を冠して竹居熊野神社としておく。
(実は「柚ノ木」の読み(ゆずのき?ゆのき?)や由来が判らないので)
境内入口は北西向き。
参拝は四月の午後で境内に西日が射しこんでオレンジ色になっていた。
境内に入ると、左手に社殿。ということで社殿は南西向き。
拝殿は瓦葺平入造、後方の本殿は銅板葺入母屋造で美しいフォルムをしている。
境内説明文によると、日本武尊が東夷征討の折り、
花鳥山から当社に移り御休息され、竹製の矢筒一本を奉納されたといい、
日本武尊により創祀されたとも伝えられる古社。
境内の標柱には「日本武尊の息子、若武彦王の屋敷跡といわれ
江戸時代作の十二所御正体の銅板を有す。」とある。
日本武尊が当社へ移る前に居られたという花鳥山は、
当社の東5〜600mの場所にあり花鳥山遺跡と呼ばれ、
日本武尊が祀ったという浅間神社や花鳥杉などがあるらしいが、
そのことは家で資料を見返している時に知ったので、残念ながら参拝していない。
ところで、竹居地区が八代町と御坂町に分かれたようだが、
御坂町竹居に鎮座している天神社は酒折宮の候補地。
竹居の地名は、日本武尊「たける」が居住したことから出たと伝えられている。
『甲斐国社記寺記』にある慶応四年の当社神主の記述に
「私奉仕熊野権現社頭之儀ハ元坂寄宮ト称郷名武居ト書当国草創之霊場ニ而」とある。
同じく竹居に鎮座し日本武尊縁りの当社も、酒折宮の候補とはなっているのだろうか。
拝殿内の神輿などには三つ巴紋があったが、
本殿の屋根に九曜紋と武田菱紋の金飾りが付けられていた。
どれが当社の神紋か確認できなかったので、本殿の紋を神紋として掲載しておく。
境内の外、東側の道路に面して四角形の池のようなものがあり
石祠が祀られていた。
境内には愛宕大神、山神宮と刻まれた石が祀られ、その石の隣りには
「超電導磁気浮上式鉄道 運行安全祈願之碑」と刻まれた石碑が立っていた。
当社の近くにリニアの実験線があるのだが、その関係者が建てたのだろう。
社頭 |
境内脇の池に石祠 | 鳥居 |
境内 |
社殿 | リニア安全祈願など |
境内 |
拝殿 | 本殿 |
柚ノ木熊野神社
由緒
−境内説明文− |