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青海神社
おうみじんじゃ
新潟県糸魚川市大字青海字菅峯山762
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新潟県糸魚川市にある。青海駅の南の丘の上。
なだらかな傾斜の参道を登ると、公園のように開けた境内。
早朝の参拝で、散歩にはちょうど良い雰囲気だ。
拝殿の両側に板塀がある。風雪避けかな。
日本海に望む高台にあるので、冬は厳しいのだろう。
本殿も完全に覆われている。
創祀年代は不詳。
一説には、神亀三年(726)の勧請という。
創建当時は、現社地の南1Kmほどの
寺平(テラデラ)という地にあったという伝承があり
沼河比賣命を祀る青澤神社が鎮座している。
また、明星山に古跡があるとも、
黒姫山上の多賀明神が古跡であるとも伝えられ定かではない。
後に、青海駅の北にある東町公民館そばに遷座。
いまでも古宮と呼ばれて旧跡が残っている。
後、文政四年(1821)に現在地に遷座した。
式内社・青海神社に比定されている古社。
久比岐(頸城)の国造・青海首は、椎根津彦命の後裔ということで、
祖神を祀っている。
境内社の石祠が幾つか並んでいるが、
一つ、離れた場所に区画された石祠には「天神さま」と名前が記されていた。
菅原道真を祀る天満宮らしい。
社頭 |
鳥居 | 参道 |
社殿前の鳥居 | 拝殿 |
境内社殿 |
拝殿 | 本殿覆屋 |
境内社殿 |
境内社の石祠 | 天神さまの石祠 |
後日、旧跡のある東町公民館に行ってみた。
公民館の隣りに青海生涯学習センターという新しい施設ができており
旧跡は青海生涯学習センターと公民館の間にある。
道路に社号を示す石柱があり、階段を上ると
枝を広げた木の根元に、鳥居と石祠が祀られていた。
青海神社古宮 |
参道入口 | 階段上に石祠 |
青海神社 旧県社 西頸城郡青海町青海 北陸本線 青海駅より〇.二粁 祭神 椎根津彦命 他二柱 例祭 四月一六日 九月一六日 神紋 五七の桐 本殿 神明造 境内 三〇七五坪 末社 二社 氏子 八百戸 崇敬者 六千五百人 由緒沿革 創立年月日不詳。延喜式神名帳に 記載の社にて当地の産土神たり、文政四年現 在の位置に移転。旧幕府より除地四畝歩附与 せらる。明治六年村社、大正六年郷社に、大 正一〇年県社に列す。 −『神社名鑑』− 標高一、二二一メートルの黒姫山の山稜が平野部に突出した標高四〇メートルの高台に位置する。『越後頸城郡誌稿』・『頸城郡延喜式神社考』によると明星嶽に古跡があると、 『越後國式内神社案内』・『越後國式社考』では、黒姫山の山上、多賀明神が古跡と伝えるが、 何れも伝承にすぎない。 創建当時は大沢のテラデラ(寺平)といふ所にあつたとの伝承もある。 今日、ここには青沢神社(祭神奴奈川姫命)が鎮座している。 のち、現在の青海町東町公民館(青海町大字青海二八一番地)の地に鎮座したといふ。 ここを今日、古宮と呼び、石祠が祭られている。 −『式内社調査報告』− |
【 青海神社 (青海) 】