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御座石神社
ございしじんじゃ
長野県茅野市本町東
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諏訪大社上社境外摂社 |
茅野市本町。茅野駅から東へ約3Kmの交差点。
ビーナスラインと152号線の交差する地点にある。
社前には上川が流れており、東は八ヶ岳だ。
昔、境内に諏訪七石の御座石があったらしいが、見当たらない。
拝殿横に、穂掛石という大きな石がある。
諏訪大社の境外社においても、御柱が立てられるのが常である。
諏訪では、道端の小祠でも、四方に御柱が立てられている。
ここ、御座石社は、祭神が女神(建御名方神の母神)であるため、
御柱は立てられず、曳いてきた柱を用いて鳥居を作る。
御柱が境内の四方に立てられるのは、結界にしか見えないと、
諏訪大社のページでも触れたが、ここでは「鳥居」。
鳥居は、神域の境界を示すものだ。やはり結界なのではないだろうか。
諏訪大社の御柱は、先端を三角に尖った形に切られ、銛や槍を連想する。
幼稚園が隣にあり、参拝中も園児が通園していた。
枯葉に覆われた三角形の境内は、二方向が道路であるため、
鬱蒼とした印象はないが、清いイメージがある。
拝殿前の石に鹿の足跡があるという。祭神高志沼河姫が越から、
鹿に乗って越えてきたのだということ。
境内入口の石鳥居 | 御柱で作る黒丸太鳥居 |
境内 |
拝殿 | 本殿 |
拝殿左の穂掛石 |
石仏が並んでる | 石祠や石碑 |
境内社の小祠にも御柱 |
社名の「御座石」については古来一定の用字がなく、『諏訪大明神画詞』の諸写本に「御沓石宮」「御
座居所」「御斎所宮」などとあり、『年内神事次第旧記』には「御最所」、『諏訪神社祭典古式』には「御
座石宮」、『諏訪上社物忌令』には「御座石」とある。拝殿前の石に鹿の足跡といわれる窪みがあり、社
地の入口に御履石という大石が残っている。『諏訪神社明細帳』によれば、高志沼河姫神が高志(越)の
国から鹿に乗って大門峠を越えて来たので、今に御座石に鹿の足跡が残っているのだという。
−『日本の神々 神社と聖地9』− |
【 諏訪大社上社 御座石神社 】