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柴宮神社
しばみやじんじゃ
山梨県甲府市善光寺2−2233
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山梨県甲府市にある。
中央本線酒折駅の西1Kmほどの善光寺に鎮座。
酒折駅から南へ進み、411号線に入って西へ。
善光寺入口交差点で北上し、中央本線を越えたあたりで西へ入ると当社の境内。
西隣りには小学校がある。
境内入口は南向き。
朱の両部鳥居が立っており、鳥居の左手に「村社柴宮神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐり参道を進むと石鳥居が立っており、参道の左手には手水舎。
さらに参道を進むと奥には神門。その神門をくぐると当社の社殿がある。
拝殿は瓦葺入母屋造。拝殿の扁額には「柴宮大明神」。
拝殿の後方、垣に囲まれて赤い屋根の本殿がある。
参拝は四月の後半の天気の良い日の朝。
となりに小学校があるため、僕の参拝中にも社前を児童の登校の列が続いていた。
放課後になれば子供達の遊び場になるのかな、などと想像しながらの参拝。
創祀年代は不詳。
古来より板垣村ほか一村五町の産土神として崇敬された神社で、
府中五社の一つ。(他の四社はどこか調べていない)
文禄年間(1593頃)甲府城建設に当たり、浅野平右ヱ門吉明殿から
府中五社に対し、築城の地鎮祭の仰せがあり、五社五業の神事を執行したという。
慶長八年(1603)三月御神領御朱印地を受け、
正徳五年(1715)神祇管領長から正一位の神位を受け、
明治初年、村社に列した。
『山梨県神社誌』によると、当社本殿の相殿は玉諸神社(脚摩乳命、手摩乳命)であり、
その奥宮として当社の北東にある御室山に石祠があるらしい。
さらに御室山南西麓に、拝殿跡がある。
この御室山は、元県社であり式内社の論社である玉諸神社の古社地と考えられているが、
玉諸神社が現社地に遷座後、いつの頃か、御室山は当社・柴宮神社の支配下に入ったらしい。
『甲斐国社記・寺記』の当社の記述に
「古社地 東西四拾間 南北七拾間 内社地起畑三枚」とあるので、
当社はどこからか遷座してきたのだろうが、残念ながら未確認。
『全国神社名鑑』に当社の神紋は「丸に橘」とあり、
拝殿前の賽銭箱にも橘紋が付けられている。
境内の左手(西側)に神楽殿。参道脇に榛名山大権現の石碑。
拝殿の左手に境内社の金刀比羅宮(大物主神)・天照皇大神宮(天照大神)。
さらにいくつかの道祖神や石祠、小祠が並んでいるが詳細は未確認。
「平成祭データ」には境内社として
天神社(菅原道眞)、秋葉神社(火之加具土神)の名が記されている。
また、玉諸神社の名ものっており祭神は大己貴命となっている。
社頭 |
社号標 | 鳥居 |
境内鳥居 | 神門 |
境内 |
本殿 | 拝殿 |
金刀比羅宮・天照皇大神宮 | 境内社 |
神楽殿 | 榛名山大権現 |