[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
久度神社
くどじんじゃ
兵庫県南あわじ市神代國衙字久戸1417
|
|
式内社 淡路國三原郡 久度神社 |
淡路島の南あわじ市(旧三原町)にある。
28号線の国衙交差点から東へ500mほど。
車道から少し南へ坂を下ると、境内の西側から入る入口がある。
正式な入口鳥居は境内の南側。
社域はコンモリとした杜。
境内は、茂った木々のために日陰となっており、
明るい外の世界とは別の空間になっている。
拝殿の裏に、小さな本殿が建つ。
創祀年代は不詳。
祭神は、仲哀天皇。
だが、奈良の久度神社や京都の平野神社に祀られている
久度神と同一とする説もあり、
その場合は、物部氏の氏族・久努氏の祖神となる。
淡路津名郡には物部郷があり、当社との関係も指摘されている。
貞観式において、官社に列せられた古社であったが、
鎌倉時代以降、衰退し、
江戸元禄時代に、僧碧湛によって再建されたという。
また、古伝によると、
福良浦の何某が、諭鶴羽神社神会主を興し饗宴の時に、
ここに炷(竈のこと)を設置したために久度の社号としたとあり、
式内社では無いとする説もあるらしい。
社域 | 鳥居 |
境内 |
境内 | 拝殿 |
本殿 |
国衙村社久度神社由来
当神社は、淡路十三社の一
にして、日本武尊の第二皇子
仲哀天皇を奉祀し、往昔祈年
国幣に預る。第五十六代清和
天皇、貞観六年神階従五位下
となり、第五十七代陽成天皇
、元慶八年従五位上に進む。
戦国の時代破境して其の由蹟
不詳なりしを元禄中頃僧碧湛
探り得て此処に宮居を再建せ
り。延喜式の制小社に列し、
江戸時代天和三年、宝永五年
社殿を再建し領主より社領を
供進せられ、同六年二月村社
に列せられ同十五年本殿を再
建せり。旧鳥居は享保十三年に建立 されたものなりしが、破損の ため国衙部落の崇敬者の浄財 を募り大鳥居を建立し其の事 蹟を記し永く後世に伝う。 −境内石碑より− |
【 久度神社 (南あわじ市) 】