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熊野新宮神社
くまのしんぐうじんじゃ
京都府京丹後市久美浜町河梨大谷
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京都府京丹後市にある。
久美浜駅の南西3Kmどの久美浜町河梨に鎮座。
兵庫県との県境に近い場所。
178号線を進む、久美谷川を越え、北近畿タンゴ鉄道を越えて
178号線から北へ入り、集落の奥(西)へ進むと、
境内入口の鳥居が見えてくる。
鳥居の扁額には「新宮 本宮 熊野神社」と書かれている。
鳥居の前、小道を挟んで幾つかの祠があるのだが
当社の境内社なのだろうか。
小さな橋を渡り、鳥居をくぐって、参道の階段を上ると境内。
手前に手水鉢が置かれ、境内奥に社殿。
拝殿の右手と、境内右手に境内社の祠。
瓦葺の拝殿の後方に、本殿の覆屋があり、
拝殿の奥に、流造の本殿を見ることができる。
拝殿の扁額には「式内 村社 熊野新宮社」とある。
参拝は、五月の連休。
兵庫県北部を旅した最終日。
兵庫から、日本海沿いに長野へ戻る途中。
創祀年代は不祥。
式内社・熊野神社に比定されている古社。
古来より「熊野新宮神社」と称したが
江戸時代には「熊野三社権現」とも称していた。
祭神は、事解男命と速玉男命。
社号から考えると熊野速玉大社からの勧請社のようだが
祭神は熊野本宮大社のようだ。
鳥居には「新宮 本宮」と併記されていたので、両社からの勧請、
あるいは「熊野三社権現」と称していたとおり熊野三山からの勧請かもしれない。
下記の『平成祭データ』にある「郡内熊野神社の三社」とは
当社と兜山の熊野神社、品田の熊野若宮三社神社だと思う。
ともに式内社・熊野神社の論社となっている。
また、祭神が休憩された、人馬の跡がある大石「馬蹄岩」は
当社から400mほど離れた場所にあるらしいのだが
参拝時には知らなかったので、見ていない。
社殿の右手に境内社の祠が二つ。
社前・鳥居の前にも祠が三つ。
境内社に関する詳細は不明だが、
『平成祭データ』には当社の末社として
稲荷神社、三柱神社、山神社、大武神社の名前が記されている。
拝殿の奥、本殿の前の天井近くに巴紋が刻まれていた。
当社の神紋かどうかは不明。
社域 |
社頭と境内社? |
橋と鳥居 | 参道階段 |
境内 |
社殿 | 本殿 |
社殿 |
熊野新宮神社
当社は、熊野三社権現と称し、郡内熊野神社の三社の一社にして、延喜式内社の古社である。
本殿は、明和8年の再建の棟札を存する。また、熊野新宮大神の休憩された大石があり、人馬の足跡なりと云う「馬蹄岩」がある。
8月23日「おくり火」といって、竹にたいまつをつける民俗文化財があり、京都府文化財の指定を受ける。
−『平成祭データ』− |