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惣社水分神社
そうしゃみくまりじんじゃ
奈良県宇陀市菟田野上芳野字中山648
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式内社 大和國宇陀郡 宇太水分神社 大 月次新嘗 |
奈良県宇陀市にある。
芳野川の上流南岸に鎮座。
古市場の宇太水分神社から川沿いの小道を進む。周囲は田畑。
周囲の木々は高い。境内は明るい。
創祀年代は不詳。
惣社宇太水分神社とも中山水分神社とも称される神社。
古市場の宇太水分神社の摂社ともされているが、
当社社記によると、
当社を本として芳野川中流の古市場、下流の下井足へ遷したとも考えられる。
よって、式内社・宇太水分神社の論社の一つ。
宇太水分神社は大和四水分神の一つ。
大和四水分神とは、大和の東西南北に配された以下の水分神。
宇太水分神社、葛木水分神社、吉野水分神社、都祁水分神社。
一説には、、古市場には天水分神、下井足には国水分神、
当社には若水分神を祀ったとも。
あるいは、古市場には男神、下井足には女神、
当社には童神を祀ったとも。
当社の東方小字宮ノ原鎮座の八幡宮を合祀したが、
現在の社殿は、八幡宮社殿を転用したものらしい。
拝殿の提灯に桐紋が描かれていた。
八幡を合祀しているということで、三つ巴も使用している様子。
本殿屋根に巴紋が付いていたが、
これは八幡宮社殿を転用したからかもしれない。
参道入口 | 参道 |
参道の鳥居 | 境内入口 |
境内社殿 |
本殿 |
社殿から境内 | 入口の鳥居と宇陀の山々 |
案内書
鎮座地奈良県宇陀郡菟田野町大字上芳野 芳野鎮座式内惣社宇陀水分神社 例祭 天水分神 国水分神 速秋津比古命 天之児屋根命 誉田別命 他数神 由緒 大和朝廷時代の飛鳥を中心として、四周の東方にあ たる宇陀地方の水の守り神として、ここ芳野川(淀 川の源流)に創祀され、一郷(現在の榛原町、大宇 陀町、菟田野町)の惣社として崇敬されている。宇陀水分三社(芳野、古市場、下井足)の上の宮である。 建造物 一、本殿 大正二年隣接の八幡宮を合祀し、当社の本殿(明治二年建築)とした。懸魚、蟇股等の彫刻は幕末の名工安本亀八の作 一、宝物保存庫 昭和四十八年建立(国補事業) 一、拝殿 昭和五十一年 改新築 一、神饌所 平成九年十月 改新築 一、社務所 平成九年十月 改新築 宝物 一、神輿(重要文化財)一基 南北朝時代の製作 一、瓶子 一対「貞和二年芳野本水分宮」の銘あり 一、鞍及鐙 一具「永楽五年」の銘あり 一、その他 数点 祭日 八幡祭 旧八月十五日 水分祭 例祭 十月二十日 渡御祭 十月二十一日 −境内案内− |
【 惣社水分神社 】