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末刀岩上神社
まといわがみじんじゃ
京都府京都市左京区松ヶ崎林山30
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式内論社 山城國愛宕郡 末刀神社 |
京都市左京区にある。
北山通りに近い松ヶ崎。宝が池通りのそば。
八月後半の残暑(酷暑)の中、レンタサイクルで京都市内を
走り回って、気が遠くなりそうになりながらの参拝。
そんな時の神社境内は、間違いなく都会のオアシスだ。
本来は岩上神社という社名。
式内・末刀神社ということで、末刀岩上神社と石柱に刻まれていた。
当社は本殿がなく、平らな岩が御神体として祀られている。
兵庫の海中で霊光を発していた岩らしいが。
参拝中、磐座の後方の木の陰に、人の気配。
しばらく見ていたが、じっとして動かない。
ひょっとしたら霊か、とも思ったが、
真昼の炎天下で、それはないだろう。
などと考えている間も、じっと動かない。
気になって仕方が無いので、小声で、
「何してるんですか?」と問うてみた。
虫の観察をしているという返事で、
どうやら京大の学生(あるいは研究者)のようだ。
このクソ熱い夏の午後に、大変だなぁと感心。
そんな自然が残っているのも神社の価値なのかもしれないな。
社号標 | 鳥居 | 境内 |
磐座 |
狐坂・宝ヶ池へ至る林山の西麓に西面して
鎮座。社殿を設けず天然の岩を神石とするとこ
ろからその名がつけられた。当地域には露出し
た岩の山肌が多く、松樹茂る所であり古くから
清浄の地として知られるが、当社も林山を背景
とした古代祭祀の磐座信仰の地であったと推定
される。神石は昔、兵庫の海中で霊光を発して
いたものを得て勧請したと伝え、古くから漁猟・
牛馬の神として信仰されていた(京都府愛宕郡村
志)。境内には寛政一〇年(一七九八)銘の石灯籠
や大正二年(一九一三)銘の「式内末刀岩上神社」
碑文が残されているが、末刀が松の字に通じる
ところから「延喜式」神名帳にみえる末刀神社を
併称するようになったものである。しかし当社
を式内社末刀神社とみなす確たる裏付けはない。 −『寺院神社大事典 京都・山城』− |
【 末刀岩上神社 岩上神社 】