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呉津彦神社
くれつひこじんじゃ
奈良県高市郡明日香村大字栗原字的場714
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奈良県の明日香村にある。
於美阿志神社から南東。栗原に鎮座。
資料では、「呉津孫神社」だが、鳥居額には、「呉津彦神社」。
拝殿はなく、一段高く、二つの祠がある。
創祀年代は不詳。
下ノ宮とも称される神社。
古事記に、雄略天皇の頃、呉人が渡来し、
居住した地を呉原と呼ぶ、という記述がある。
当地の「栗原」は、その訛だろう。
現在の祭神は、木花咲耶姫命と天児屋根命だが、
本来は、呉津彦神であったはずで、呉人の祖神を祀った神社。
それが、いつの頃か木花咲耶姫命・天児屋根命の二神を祀る神社へ変化したという。
境内、向かって右が木花咲耶姫命、左が天児屋根命 |
鳥居 | 社殿 |
実は、境内右手に小さな祠があるらしく、
そこに呉津彦神が祀られているらしいのだが、
撮影していないのだった。悔。
サイト「ななかまど」の管理人さんから、
その祠の写真をいただいた。
左の鎮守神社が、当社の本来の祠と思われる。
木花咲耶姫命と天児屋根命は、後世にこの地に祀られ、
現在は主神となったと考えられている。
ということで、式内社・呉津孫神社は、この小祠というのが正しいと思う。
右にあるのは八王子神社。ともに御神体は紙幣らしい。
境内右手の二祠、 左が鎮守神社、右が八王子神社 |
呉津孫神社 栗原集落南部の丘陵上に鎮座。木花咲耶姫命 に天児屋根命を配祀する。「延喜式」神名帳の高 市郡「呉津孫神社」に比定され、境内末社に呉津 孫命を祀る鎮守神社がある。旧村社。栗原は呉 人の居住したという呉原(日本書紀)の地とされ、 呉津孫神社はその祖神を祀ったものと考えられ る。 −『大和・紀伊 寺院神社事典』− |
【 呉津彦神社 】