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須賀神社
すがじんじゃ
兵庫県美方郡新温泉町宮脇
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式内社 但馬國二方郡 湏加神社 |
兵庫県の新温泉町にある。
山陰本線・浜坂駅の南15Kmほどの新温泉町宮脇に鎮座。
岸田川に沿って47号線を南下し、さらに9号線を南西へ。
鳥取県との県境にある9号線の蒲生トンネルの手前500mほどで、
262号線を南下して500mほど。
岸田川の東岸の集落の中に、小さな境内がある。
ということで、もう少しで鳥取県という場所にあり、
古代の山陰道の要衝にある神社。
小山の麓にある境内は小さく、
鳥居と拝殿と本殿覆屋のみの簡素な構造。
拝殿は神門を兼ねているのかもしれない。
覆屋の脇に一本の木が聳えていたがヒノキだろうか。
当社のヒノキは、県内第3位と案内に書かれていた。
小さな神社だが、刈り取られた雑草が清々しく
緑の境内で気持ちがよい。
が、小さいのでのんびり過ごす雰囲気ではないが。
創祀年代は不詳。
式内社・湏加神社に比定される古社であり
三代実録に、貞観十年閏十二月二十一日、従五位下に叙された
「菅神」と考えられている神社。
古くは当郡五社内の一ノ宮と称されたらしい。
ただし、神社明細帳には永久二年(1114)創立とあるらしく
再建、修築の間違いだろうと『式内社調査報告』に記されている。
元禄三年に社殿を再建し、明治六年十月村社に列した。
祭神は道中貴命だが、一説には出雲から勧請された素盞鳴尊であるとも。
ところで、当社、須賀神社のことを調べていて、
兵庫県に同名社が多いことに気づいた。
『平成祭データ』によると、
須賀・須加という社号の神社は、全国で506社存在するが
兵庫県には64社の須賀社がある。
ダントツに多いのは、福岡県に130社だが、
高知県29社、千葉県24社、茨城県23社、
山口県21社、静岡県20社、東京都19社と続くことから
兵庫県と福岡県の多さが目立つ。
社号から出雲系の神社だと判断できるが、
出雲そのものより、東と西へ少し離れた場所に点在するのは面白い。
また、関東に散らばっているのは氷川との関連だろうか。
境内 |
参道と鳥居 | 拝殿兼神門 |
本殿覆屋とヒノキ? |
覆屋 | 本殿 |