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狹井坐大神荒魂神社
さいにますおおみわあらみたまじんじゃ
奈良県桜井市大字三輪狭井
のどかなる 春の祭の花しづめ 風をさまれと なほ祈るらし
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式内社 大和國城上郡 狹井坐大神荒御魂神社五座 鍬靫 |
大神神社の北にあり、三輪山への登山口が境内にある。
通称、花鎮社。境内は奇麗に掃き清められている。清々しい。
鳥居を撮影している時に、参拝客の男性が、横で待っていてくれた。
ジャージ姿だったから、近所の人だろうか。そういう雰囲気の神社なのだ。
拝殿左奥に霊泉がある。持ちかえりは自由のようだ。
創祀年代は不詳。
一説に、垂仁天皇の勅により創祀されたという。
当社の正式名は「狭井坐大神荒魂神社」。
式内社・狹井坐大神荒御魂神社五座に比定されている古社。
大宝神祇令に、季春(三月)鎮花祭とあり、
春花飛散の時に、疫神が分散して病を流行らせるので
それを鎮めるために行われる祭。
当社祭神は、疫を鎮める神なのだ。
当社は、明治維新の頃は廃絶状態にあったが、復旧されたらしい。
江戸時代の『和漢三才図会』には、「今は杜祠はない」と記されている。
御守りに三杉が刺繍されていたので当社の神紋は杉紋だと思う。
ただし、通称が花鎮社で、同じく御守りに百合の花の刺繍もあり、
百合花を社紋としているのかもしれない。
また、御朱印に植物の葉の紋が押されている。
名称などは調べていないが、面白いので掲載しておく。
鳥居 | 参道 |
境内 |
霊泉 | 拝殿 |
三輪山登り口 |
狭井坐大神荒魂神社 狭井神社(花鎮社とも云う) 主祭神 大神荒魂神 配祀神 大物主神 姫蹈鞴五十鈴姫命 勢夜陀多良比売命 事代主神 御例祭 四月十日 鎮花祭 四月十八日 当神社は、今から約二千余年前、垂仁天皇の御世に創祀された 名社で、古来鎮花祭の行われるを以って有名であります。 この祭は春季花の飛散する陽気な頃には、種々な病気が流 行するので、之を鎮める為に祀るところから起こったものであります。 本殿横の井戸水を昔から薬水と称して、この井戸水を掬 めば諸病が免がれると伝えられているのも、この御神徳の 高大なる故であります。 のどかなる 春の祭の花しづめ 風をさまれと なほ祈るらし 新拾遺和歌集
−境内立て札より− |
【 狭井神社 狹井坐大神荒魂神社 】