[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
伊智布西神社
いちふせじんじゃ
京都府舞鶴市桑飼下杉ケ迫216
|
|
式内社 丹後國加佐郡 伊知布西神社 |
京都府舞鶴市にある。
JR舞鶴線・西舞鶴駅の西10Kmほどの桑飼下に鎮座。
由良川に沿って走る55号線に面して境内があり、
福地山や綾瀬に近い場所。
綾部宮津道路の舞鶴大江I.C.から、由良川を越えて1Kmほどの場所。
境内入口は北向きにあり、
入口階段の前に、「式内伊智布西神社」と刻まれた社号標が建っている。
その社号標の右手には、自然石の「桑飼下縄文遺跡碑」が建っている。
当地には、縄文遺跡があるようで、
遺物の中には祭祀用の土器も含まれていたという。
数段の階段を登ると、鳥居が建っており、
鳥居をくぐり、参道を進み、さらに階段を登ると社殿のある境内。
境内入口は北向きだが、社殿は東向き。
階段を上って右手に社殿が並んでいる形式。
中央の大きな社殿が、神明造の本殿覆屋。
内部の本殿は流造で、明和三年(1766)に再建されたもの。
本殿の正面、階段を上って左手に拝殿らしきものがあるが
拝殿としては機能していないのではないだろうか。
創祀年代は不詳。
社伝によれば延喜五年(905)の造営という。
式内社・伊知布西神社に比定されている古社。
桑飼下の集落は、もとは、当社の北側、
由良川の堤防上にあったが、明治末期の大洪水で山麓の高地へ移転。
河川改修の際に、縄文・弥生時代から奈良・平安時代にかけての
遺物住居跡が発見されたというほどの、古い土地。
よって、当社の創祀もかなり古い時期なのだろうと思う。
当時の村名を「伊智布西」と言ったことから
社号としたという。
現在の祭神は伊弉册尊だが、
『丹後舊事記』には道振命とあり、
『丹後加佐郡舊語集』には「市布施明神 氏神」とある。
本殿覆屋の左右に境内社が並んでいるが
詳細はわからない。
『式内社調査報告』には、境内社として
神明神社(国常立命)、稲荷神社(保食神)、
三柱神社(奥津彦命・奥津姫命・火産霊命)、
八坂神社(素盞嗚尊)、水無月神社、地主神社の名が載っている。
社頭 |
「桑飼下縄文遺跡碑」 | 鳥居 |
境内 |
社殿 | 本殿 |
左の境内社 | 右の境内社 |