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深坂神社
みさかじんじゃ
兵庫県豊岡市三坂字見手山76−1
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式内社 但馬國城崎郡 深坂神社 |
兵庫県豊岡市にある。
山陰本線・豊岡駅の南700mほどの三坂に鎮座。
線路の西側に社域の丘。
東側の市街地からは、ガード下を越えて、
すぐに右手(北側)へ入ると、境内入口の鳥居が見える。
社前を小川(蓼川?)が流れており、
小さな石橋を渡ると鳥居。
鳥居の右手前には「式内 深坂神社」と刻まれた社号標。
桜の花が咲いている参道を進み、階段を登ると境内。
丘の上に、南向きに社殿がある。
参拝は、五月の休日、早朝。
まだまだ町は暗い、そんな時刻。
社殿の前にある明かりが灯っていた。
木々に囲まれて、周囲よりもなお暗い場所で、
朝でなければ、ちょっと怖いかもしれない、
そんな雰囲気。
参拝中に、周囲の木々で
烏が鳴き騒いでいた。
社名の「深坂」について。
『平成祭データ』には「深阪」と記されていた。
読みは「ミサカ」だが、
古い資料には「フカサカ」とされているものもある。
鎮座地が三坂なので「ミサカ」が正しいのだろうが、
昔「フカサカ」と読んでいたものが「ミサカ」と誤読され
三坂に転じた可能性もある、かもしれない。
創祀年代は不詳。
式内社・深坂神社に比定されている古社で、
かつては京極家菩提寺である瑞泰寺付近に鎮座していたという。
『兵庫県神社誌』には、
天武天皇白鳳三年(675)六月二十八日、
城崎郡大領物部韓國連久々比によって創立されたという。
祭神は、寄日方命。
一般には奇日方命と書かれる場合が多い神。
異説として、武身主命とする資料もある。
武身主命は、神功皇后三韓征伐の際、
兵船の水穂前に立ちて先導した水主の神であり
水前(=水阪)の意味から深坂の社名となったという。
『式内社調査報告』によると、
境内社として白山神社の名前があるが
気付かなかった。見落としたかも。
社域 |
鳥居 |
参道 | 境内 |
社殿 | 社殿 |