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石上市神社
いそのかみいちじんじゃ
奈良県天理市石上町255
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式内社 大和國山邊郡 石上市神社 |
奈良県天理市にある。
西名阪自動車道・天理I.C.の南300mほどの石上町に鎮座。
169号線から西へ入ると畑の中に境内がある。
境内入口には「式内 石上市神社」と刻まれた社号標。
境内には幾つかの境内社があるが
詳細は不明。
『式内社調査報告』には、
外宮、内宮、冨士神社とある。
参拝は五月の休日。
天気の良い午前だったが、
境内は無人で、ひっそりとしていた。
創祀年代は不詳。
由緒も不詳。
式内社・石上市神社に比定されている古社。
諸書によると旧跡は、当社の東方1Kmにある平尾山。
現在は、平尾山姫丸稲荷が祀られている場所らしい。
本殿跡より
「貞観丙寅六月廿五日氏子寄進施主敬伯住持道盛」
と刻まれた石が出土したことから
貞観年間(1684−1687)に
現在地に遷座したと考えられているが、
正確には、貞観年間以前ということしかわからないはず。
祭神は、少彦名神。
異説として、以下の諸説がある。
1.大市姫命、神大市姫神
2.中宮牛頭天王
左宮少将井殿・稲田姫・天照大神
右宮大政所・南海神女・若宮八王子
3.牛頭天神
4.天満宮
5.市辺押磐皇子
6.不詳
境内 |
拝殿 | 境内社 |
石上市神社 石上町集落のほぼ中央にあり、少彦名命を 祀る。平尾天神宮と称し、もとは東方平尾山に あったと伝える。旧村社。「延喜式」神名帳山辺 郡の「石上市神社」にあてられ(大和志)、金剛寺 本は石上をイハカミと訓じ、「元要記」は石上市 本神社と記す。「日本書紀」顕宗天皇即位前記条 に「石の上 振の神榲 本伐り 末截ひ 市辺宮に」 の歌があり、石上に古代市の存在が知 られる。「続日本紀」延暦八年(七八九)一〇月十 七日条の「石上衢」が市の中心であったと推定 され、衢は竜田道と上ッ道の交差する現天理市 櫟本町付近と考えられる。「大和志料」は石上市 本神社が正しい社名として、櫟本町治道宮(現和 爾下神社)に比定している。境内には奈良時代の ものという古石碑があるが、磨滅が激しい。 −大和・紀伊『寺院神社大事典』− |
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