[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
阿良須神社
あらすじんじゃ
京都府福知山市大江町北有路高畑461
|
||
式内社 丹後國加佐郡 阿良須神社 |
京都府福知山市にある。
北近畿タンゴ鉄道宮福線・大江高校前駅の東2Kmほどの北有路に鎮座。
高校前を通過して、175号線と合流する手前に境内がある。
道路に面して鳥居が立っており、後方に背の高い木が聳えている。
まさに、社域の森だ。
鳥居をくぐると、参道の階段。
階段の左手に、大川神社の小祠がある。
また階段脇に、数段の石段があり、小さな石碑が立っているのだが
石碑の文字が読めなかった。なんだろう。
昔は、社殿はもっと下にあったが、由良川の洪水で流れ
中腹に遷されたらしいが、その旧社殿跡だろうか。
階段を上ると、正面に美しい社殿。
妻入入母屋造の拝殿の後方に、本殿を納めた覆屋があり、
覆屋の側面の板塀の隙間から、かすかに本殿が見える程度。
残念ながら、本殿の全容は分からない。
写真でも分かる通り、炎天下の参拝で、
体力的にヘトヘトだったのだが、清涼な神社境内で生き返った。
創祀年代は不詳。
式内社・阿良須神社の有力な論社。
当地は、海人族の祖神・天火明命が飢えてこの地に来た時、
この土地の神に助けられ、蟻に導かれて飢えをしのいだことから、
この土神に蟻道彦大食持命という称号を与えたという。
よって、この地にある神祠が蟻巣と言われ、
転訛して阿良須となったという。
社殿の左右に境内社が並んでいるが、
境内社も覆屋に納まっているのは、珍しい。
境内左手には、稲荷神社、金比羅神社。
右手には、若宮神社、請道弘神社、秋葉神社。
幣殿の奥に、本殿に付けられた扇紋の幕がかすかに見えた。
社頭 |
鳥居 | 参道 |
大川神社 | 参道脇の石碑 |
境内 |
社殿 | 社殿 |
社殿 |
稲荷神社、金比羅神社 | 若宮神社、請道弘神社、秋葉神社 |
(丹後風土記残欠)には、天火明命(海人族の祖神)が 飢えてこの地に来た時、この土地の神に助けられ、この土 神に蟻道彦大食持命という称号を与えたとのべられている。 尚、この地にある神祠が蟻巣と言われ、転訛して阿良須と なったと記されている。 祭神は、神吾田津媛命であるが、別名木花咲耶媛の名の 方が有名である。この神は、日本神話によると、瓊瓊杵尊 が高千穂の峰に天降った時、最初に出会った絶世の美人で 山の神を代表する大山祇神の娘である。のち瓊瓊杵尊の妃 となり、火照命(山幸彦)や火遠理命(海幸彦)を生んだ 女神である。 (丹後国式内社取調書)には、阿良須神社は(安産の神) と記され、古来(子宝・安産・女性の守護神)として崇敬 されている。 −社頭案内板[原文ママ]− |
【 阿良須神社 (福知山市) 】