[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
大與比神社
おおよいじんじゃ
兵庫県養父市三宅字大与比392−1
|
||
兵庫県養父市にある。
山陰本線・養父駅の西9Kmほどの三宅に鎮座。
312号線を南下して、6号線に入って西へ2Kmほど。
9号線に入って、八木川に沿ってさらに西へ。
三宅に入って、9号線の一本北の道を進むと、
グラウンド(広場)ような場所の奥に、南向きの境内がある。
道路に面して鳥居が立っており、
鳥居の左手には「式内 大與比神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐり、参道を進むと神門があり、
神門の奥に、社殿が並んでいる。
拝殿は瓦葺入母屋造で、背後の本殿は流造。
本殿には覆屋根が設置されており、肉眼では良く見えるのだが
うまく写真を撮ることができなかった。
参拝は、天気の良い休日。
背後の山(おおよい山)の緑と、青い空が美しかったが、
参拝中、近所の人が犬を連れて散歩に来ており、
放し飼いらしき犬に、無茶苦茶吠えられた。
飼い主は「大丈夫だから」などと楽しそうだが
吠えられている他人の気持ちがわからないらしい。
時折、背後の主人(飼い主)を振り向きながら
主人に媚びるように、部外者の僕に吠え続ける犬に、
一瞬、殺意を覚えてしまった。
やっぱり、飼うなら猫だよ。
社伝によると、推古天皇十五年十月三日、
三宅首が祖神・大屋彦命を祀ったのが創祀。
式内社・大與比神社に比定されている古社。
現在の祭神は、
葺不合尊・彦火火出見尊・玉依姫命・木花開耶姫命の四柱で
江戸末期の木造神像が祀られているらしい。
当初の祭神は、大屋彦命だと思われ、
社号・大與比も大屋彦命からの訛りだろうか。
また、大與比の社号は、
播磨国宍粟郡の與比神社と関連があると考えられ、
三宅氏の祖・天日槍命とする説もあるらしい。
以前は、釜を用いた湯立神事が行われ、
雨乞いや、母乳の出が良くなるようにと
境内摂社の清所神社(木花開耶姫命)へ詣でる神事もあったという。
『式内社調査報告』によると、
本殿背後の10mの岩は石座ではないかと記されているが
参拝時には、新しい石組に代わっていた。
境内に漆喰の神庫があり、巴紋が付けられていた。
当社の神紋だろうか。
境内の右手に、若宮神社と三宝荒神社が祀られており、
左手には、秋葉神社、清所神社、厳島神社。
清所神社と本殿の間に、稲荷神社が祀られている。
若宮神社は、昔は玉宮神社と称されていたらしい。
社域 |
鳥居 | 神門 |
神門から境内 |
社殿 | 本殿 |
本殿 | 拝殿 |
本殿左の 稲荷神社 | 境内右の 若宮神社と三宝荒神社 |
境内左の秋葉神社、清所神社、厳島神社 |
御由緒
祭神大屋彦命と伝へ天日槍命と伝へて所伝區々なれども現在にありては葺不合尊以下を祀れり創立は大屋彦命となす所伝は推古天皇十五年冬十月三宅首が其祖神を祀りしものと云ふ延喜式の制小社に列し明治維新前須田の庄総一の宮と称したり。−『平成祭データ』− |