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大荒比古鞆結神社
おおあらひこともゆいじんじゃ
滋賀県高島市マキノ町浦627
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式内社 近江國高嶋郡 鞆結神社 |
滋賀県高島市にある。
JR湖西線マキノ駅の北、直線で5Kmほどの浦に鎮座。
道沿いに進むと、まず、駅から161号線を北東へ3Km。
小荒路で北西へ、知内川に沿って3Kmほど進むと、赤い鳥居。
鳥居をくぐって、参道を歩くと右手に境内がある。
階段をのぼると、正面に拝殿。
拝殿の後方に流造の本殿がある。
本殿の額には、「大荒比古 鞆結 神社」の文字。
創祀年代は、不詳。
以前は大鍬大明神とも呼ばれた神社。
社名から判るとおり、大荒比古神社と鞆結神社の二社並立の神社。
現在は、一社として扱われ、祭神も上記の五柱だが、
一説には、大荒比古神社祭神は、豊城入彦命・大荒田別命。
相殿神に、須勢理比女命・大己貴命。
鞆結神社祭神は、天忍日命・誉田別命。
ともに、式内社に比定されている古社であるが、
鞆結神社は、仲哀天皇越前国角鹿へ行幸のおり、御親二柱を
道中の行宮に斎祭したものと言われている。
大荒比古神社は、もと荒乳山の下に鎮座していたが、
文保年間、水害により鞆結神社に合祀されたという。
本殿の屋根に、菊の紋と巴の紋が付けられていた。
神社建築には、よくある一般的な飾りなので、
当社の神紋であるかどうかは不明。
ただ、鞆結神社の名から巴は連想可能だし、
祭神・誉田別命から八幡系と考えると巴紋は鞆結神社の紋かもしれない。
後に『滋賀県神社誌』を入手し、確認すると、
当社の神紋は「鍬形」だそうだ。大鍬大明神だからだろうが、
実際に見ていないので一般的な「鍬形」を掲載しておく。
境内左手、雰囲気良い場所に、新しい小祠が建てられていた。
末社の白山社らしい。
境内 | 本殿 |
本殿 |
参道の鳥居 | 本殿扁額 | 末社白山神社 |