[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
率川神社
いざがわじんじゃ
奈良県奈良市子守町18
|
|||
式内社 大和國添上郡 率川坐大神御子神社三座 |
奈良市内にある。近鉄奈良駅から南に向う道。案内も出ている。
三棟並んだ本殿が美しい。
通称は、子守明神。
古くは、率川宮、春日之伊邪河宮、率川社、率川大神御子守神社、子守社とも称し
明治までは、春日大社の摂社だったが、
明治八年、当社の所属をめぐり、春日大社と大神神社の間で論争が生じ
明治十二年、正式に大神神社の摂社となった。
式内社・率川坐大神御子神社三座に比定されている古社で、
中殿に姫蹈鞴五十鈴姫命、右殿に玉櫛姫命、左殿に狹井大神を祀る。
ただし、以前の祭神は異なっており、
一御殿(東端)に率川明神、二御殿(中央)に子守明神、三御殿(西端)に住吉明神、
あるいは、第一に開化天皇、第二に子守神、第三に住吉神。
明治の初めの頃は、稚日本根子彦大日日命、伊邪那岐命、住吉大神であった。
当社で購入した御守りに三杉紋が刺繍されていたので神紋は杉紋だと思う。
杉紋は大神神社の影響だろう。
ただし、御朱印には笹百合の紋が押されており、
三枝祭で使用される三輪山の笹百合も神紋として使用してるのかもしれない。
御朱印の紋章が不鮮明だが、推測を加えて画像化してみた。
三棟並びの本殿 |
境内社は住吉社、率川阿波神社、春日社。
率川阿波神社は式内社・率川阿波神社に比定されている。
天文元年の頃、兵火にかかって廃絶していたが
大正九年に率川社境内に再建され、
昭和三十四年の境内整備に伴って、現在地に遷されたらしい。
本殿右に大神神社末社が並ぶ 例祭日 六月十七日 |
住吉社 上筒之男命 中筒之男命 底筒之男命 氣長帯比売命(神功皇后) | 率川阿波神社 事代主神 初戎祭一月五日 式内社 | 春日社 武甕槌命 斎主命 天児屋根命 比売神 |
率川神社(子守明神) 御祭神 玉 櫛 姫 命 右殿(御母神) 媛蹈鞴五十鈴姫命 中央(御子神) 狭 井 大 神 左殿(御父神) 御例祭 六月一七日午前十時 三枝祭(ゆりまつり) 当神社は、推古天皇元年(五九三年)に 大神君白堤がお祀り申上げた奈良市に 於ける最古の神社であります。 三枝祭とは白酒、黒酒の酒樽に、本社 三輪山でとれた笹百合の花(古名さいくさ)を 飾ってお祭りするところから起こった名前。 文武天皇、大宝年間(七〇一年)から伝わる 古式の神事で、お供えの百合の花は 疫病除けとして参拝者きそって乞い受 けるものであります。 尚当社は古来(子守明神さん)安産、育児の 神として篤い信仰をあつめております。 阿波神社(えびすさん) 御祭神 事代主神(奈良最古のえびすさん) 御例祭 六月一七日 初 戎 正月五日 −境内案内より− |
【 率川神社 】