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刀我石部神社
とがいしべじんじゃ
兵庫県朝来市和田山町宮645
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兵庫県朝来市(和田山町)にある。
山陰本線・和田山駅の東5Kmほどの宮に鎮座。
273号線(金浦和田山線)を東河川にそって東へ進み、
宮の集落で南へ延びる参道を南下すると境内入口。
東河川流域の盆地にある。
鳥居は、273号線のそば、
参道入口の横に建っているが
273号線からは、よく見えない場所にある。
鳥居の側には、「おかげ灯籠」と呼ばれる灯籠がある。
参道鳥居と「おかげ灯籠」 |
神池 | 境内入口 |
境内入口の左手には、神池。
境内は広く、奥(南側)に、北向きの社殿がある。
拝殿は入母屋造、後方の本殿は流造と
一般的な神社建築。
拝殿扁額には「刀我石部神社」と書かれているが
当社の正式名は、単に「石部神社」と言うらしく
境内案内、地図や資料にも、石部神社とのみ記されている。
ただし、山東町や出石町にも石部神社があり、
区別のため、刀我石部神社とする資料も多い。
刀我は東河川の「東河」と同じもので
東河川そばの石部神社ということだろう。
創祀年代は不詳。
式内社・刀我石部神社に比定されている古社。
祭神は、天日方奇日方命・踏鞴五十鈴姫命・五十鈴依姫命。
事代主神の御子である兄妹三柱の神々である。
「特選神名牒」には衣摺大明神と称し、
天日方奇日方命のことであるという。
現在地は、岩屋谷と呼ばれる地にあるが、
『式内社調査報告』によると
昔は、宮集落の西にある宮山に鎮座していたという。
宮山は、現地では不動山と呼ばれ、不動尊を祀った山。
境内の左手に境内社が一つ。
もとは久田和字トイシバにあった稲荷社で
明治四十五年二月二十八日に合併したものらしい。
境内 |
社殿 | 扁額 |
社殿 |
境内社 | 社殿 |
石部神社と獅子舞
石部神社は宮地区の氏神で、但馬「太田文」に
よれば31町歩余りの社田をもつ式内社とされ
ている。この神社の祭礼には、獅子舞の神楽
が奉納されている。この神楽は正保4年(1647)
円明寺(宮)建立の際、尾張(愛知県)から来て
いた石垣工事の職人が、村人に伊勢音頭と共
に教えたものと伝えられている。以来、氏子
中に受け継がれて、毎年10月第3日曜日の祭
礼に、境内において奉納されている。−境内案内より− |
『式内社調査報告』に記載された宮山(不動山)の場所を
地元の方にお聞きして登ってみると
山頂付近に階段があり、円墳のような形状。
その上、山頂部には祠が立っている。
覆屋らしき祠の中に本殿があるが
本殿扁額には「不動尊鎮座」と書かれている。
このあたり →
古社地・不動山 | 山頂 |
階段上に社殿 |
祠 | 不動尊を祀る |