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賣布神社
めふじんじゃ
兵庫県豊岡市日高町国分寺字山ノ脇797
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式内社 但馬國氣多郡 賣布神社 |
兵庫県豊岡市にある。
山陰本線・江原駅の北西1Kmほどの日高町国分寺に鎮座。
豊岡市役所日高総合支所の真北200mほどの位置に
南向きの境内がある。
境内は一段高く、数段の階段を上る。
階段上には「式内 賣布神社」と刻まれた社号標。
境内奥に瓦葺の社殿があり、
境内右手に境内社(三柱社)の祠が一つ。
創祀年代は不詳。
一説には、朱鳥三年(688)の創祀。
式内社・賣布神社に比定されている古社。
禰布ヶ森明神とも呼ばれた神社で、
もとは但馬国分寺跡のある禰布ヶ森遺跡に鎮座していたという。
洪水で流出したため、中世には天神山に鎮座しており
文久二年(1862)、大雨で境内が荒れたため
現社地に遷座した。
現在の祭神は大賣布命だが
埴安姫命を祭神とする説もある。
社頭 |
社号標 | 社殿 |
古社地である天神山は、但馬国分寺の北にある山。
『式内社調査報告』には、
現在でも小祠があると記されていたので行ってみた。
国分寺から北へ100mの位置に神社があったが
社名は未確認。
地図には売布神社と記されている。
地図 →
ただし、瓦屋根には「荒」の文字があり、
このあたりに、明治維新の際に国分寺境内から遷された
村社・荒神神社があるはずなので、
売布神社ではない可能性も高く、つまり未確認。
また、『式内社調査報告』には小祠と書かれており、
その荒神らしき社の後方に小さな祠があった。
残念ながら名前を記した板は読めず、中には石仏が置かれていた。
念の為、その社の後方の山に登ってみると
「天平の径」と呼ばれる小路があり
幾つもの石仏が置かれていた。
もっと探せば、売布神社の古祠が見つかったかもしれないが。
天神山の社 |
内部の祠 | 背後の祠には石仏 |
天平の径 |
【 賣布神社 売布神社 (日高町) 】