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鞍居神社
くらいじんじゃ
兵庫県赤穂郡上郡町金出地910
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兵庫県上郡町にある。
山陽本線・上郡駅の北東9Kmほどの金出地に鎮座。
走りやすい広い道を、鞍居川に沿って遡ると、
道路の左手に、小さな山が見え、その麓に境内。
境内入口は、南東向き。
道路に面して鳥居が立ち、
鳥居の左手に、『式内 郷社 鞍居神社』と刻まれた社号標。
数十mの参道を歩くと、垣に囲まれた境内がある。
神門をくぐると、正面に社殿。
拝殿の後方に、立派な本殿が建ち、
左右脇に境内社。
参拝は、正月四日の朝。
新年だけど、社殿前に門松が設置されているだけで、
少し簡素な印象だった。
大晦日の夜から歳旦祭が行われるらしく、
四日では、祭りの後ということかもしれない。
社伝によると、
桓武天皇の御代、皇子神野親王が夜な夜な
何かに悩まされていたので、陰陽博士が卜して占ったところ、
宇佐八幡宮に祈願すべき旨が奏上された。
さっそく宇佐八幡宮に対し祈願をしたところ、
皇子の病気は平癒し、播磨国金山(金出地)に紫雲が
久しくたなびいたという。
この奇異が帝に報告され、査察の結果、
当地が、宇佐八幡宮を勧請すべき瑞相の地であるとし、
当社が創建されたという。
式内社・鞍居神社に比定されている古社である。
源頼朝の命により、諸国神々に天下泰平の祈願が行なわれ、
当社には、畠山重忠・梶原景時が勅使として参詣したおり、
内陣より、二羽の山鳩が飛び立ち、西へ向ったという。
鳩は、八幡の神使いであるから、
当社から宇佐八幡宮へ戻ったということだろうか。
境内社は、本殿の左右と境内の右手、三社ほど確認できたが、
詳細は不明。
『兵庫縣神社誌』によると、
境内社は、天満宮・山神社・熊野神社らしい。
本殿の屋根に、三つ巴の紋が付いていたが、
神紋かどうかも不明。
社域 |
参道 | 神域 |
神門 | 社殿 |
境内 |
拝殿 |
本殿 | 本殿 |
−社前案内板より− |
【 鞍居神社 (上郡町) 】