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櫟谷宗像神社
いちたにむなかたじんじゃ
京都府京都市西京区嵐山中尾下町60
大井川 しぐるゝ秋の櫟谷 山や嵐の色をかすらむ
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式内社 山城國葛野郡 櫟谷神社 |
京都市西京区にある。
嵐山・桂川の南、渡月橋のそばにあり、
嵐山公園を川沿いに西へ進むと、嵐山モンキーパーク入口がある。
階段を登ると、当社の境内。
朱の鳥居をくぐると、朱の瑞垣の中に社殿がある。
式内社・櫟谷神社に比定されている古社。
嘉祥元年(848)に従五位下、貞観十年(868)に正五位下に叙された神社。
祭神は櫟谷神(奥津島姫命)であるが、現在は宗像神(市杵島姫命)を
併祀しており、二柱を祀る社殿には扉が二つ。
奥津島姫命と市杵島姫命はともに宗像の神。
宗像の神は、奥津宮、中津宮、辺津宮に祀られる三柱の女神。
『古事記』では、市杵島姫命は中津宮に坐す神で、
松尾大社でも中津嶋姫として市杵島姫命を祀っている。
ただし現在の宗像大社では、市杵島姫命は辺津宮に坐しており、
また『日本書紀』の一書では、市杵島姫命は沖津宮に坐すとある。
境内左手に社務所があり、その横がモンキーパーク入口になっている。
境内から桂川が一望でき、なかなかの穴場かもしれない。
社号標、階段上に鳥居 |
瑞垣に社殿 |
境内から桂川が一望 |
櫟谷宗像神社 ご祭神 奥津島姫命・市杵島姫命 ご由緒 当社は世人古くから俗に嵐山弁天社と称し、 奈良時代大宝年間から鎮座されている名社である。 平安時代、葛野に鋳銭所(今の造幣局)がり、新しい 鋳銭は必ず当社に奉納せられたという。尓来、来福徳財宝の 神として人々の尊崇が厚い。また河海の女神である ところから火難の守護神ともされている。 古来、風光明媚の名勝嵐山に訪れる人は必ず詣でた 神社である。 大井川しぐるゝ秋の櫟谷 山や嵐の色をかすらむ 藤原為家
−由緒書きより− |
【 櫟谷宗像神社 】