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五百立神社
いおたちじんじゃ
奈良県奈良市雑司町字五百立山406
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式内社 大和國添上郡 五百立神社 |
奈良県奈良市にある。
東大寺南大門から大仏殿に向かって北へ130mほど進んで
左手(西)の丘(五百立山)の麓に鎮座。
朱の鳥居の奥に、朱の垣に囲まれて小さな祠がある。
当社の右手に参道が奥に延びており
その先には、「鉄道職員殉職者供養塔」の
石造十三重塔が立っている。
もとはその場所に鎮座していたが、
昭和七年頃、この塔を建立するため、遷座されたらしい。
創祀年代は不詳。
式内社・五百立神社に比定されている古社。
「五百立」と書いて「イホタチ」と読む。
手向山八幡宮の末社として、古来「五百餘所社」と称しており、
天喜四年(1056)五月の東大寺j起請案に、
八幡大菩薩や気比気多などの諸神名と共に連記され
嘉祥元年(1106)の東大寺要録にも名が記されているらしい。
寛喜二年(1230)十月、正倉院宝物盗難事件があり
盗難犯が、鏡八面を五百餘所社に一時隠したと
東大寺続要録に記されているらしい。
祭神に関しては、社名から建五百建命とする説もあるが、
現在の祭神は天富命。
天富命は、手置帆負命・彦狭知命の子孫を統率する建築の神。
一説には、天平年間、大仏殿修造の時に活躍した
五百余人の番匠(現在の大工)を祀るとも伝えられている。
そうであれば、その地に鉄道職員殉職者供養塔があるのも
まんざら場違いではないような気もする。
境内 |
社殿 | 鉄道職員殉職者供養塔 |
【 五百立神社 (奈良市) 】