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入野神社
いりのじんじゃ
京都府京都市西京区大原野上羽町192
さを鹿の 入野のすすき 初尾花 いづれの時か 妹が手まかさ
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式内論社 山城國乙訓郡 入野神社 |
京都市西京区大原野にある。
向日町駅から西へ3Kmほどの上羽町に鎮座。
善峰川の北側、道路から少し入った場所に境内があり、
となりが公民館のような建物。
参拝当日は、そこに多くの自転車が置かれていたので、
子供たちが集まって何かの行事か教室が開かれていた雰囲気。
境内入口は西側。
小さな鳥居の奥に、狭い境内がある。
境内左手に、二つの境内社が並び、
奥には垣に囲まれた社殿。
社殿は覆屋で囲まれ、中には朱の本殿がある。
創祀年代や由緒は不詳。
現在、公民館のある場所は、当社の神宮寺であった蔵王寺の跡。
祭神は春日四神。
かっては、天兒屋根命一柱だったらしい。
一説には大原野神社の御旅所であったという。
あるいは、旧社地が、大原野神社の社地か大原野神社の御旅所であったとも。
境内社は、道祖神(猿田彦神)、大神宮(天照大神)。
境内は全体的に枯れた色調だが、
「入野社」と扁額のある覆屋の中の本殿は、
思っていたよりも綺麗な朱。
創建当時は、さぞ美しかったのだろうと思われる構え。
当日は大原野神社までバスで行き、
その後、石井神社まで歩いた後、
どうやって駅に戻ろうかと考えながら、テクテクと歩いて来たのだ。
参拝後、バス通りまで出て、力尽き、バスを待ってホテルに戻った。
境内 |
境内社が二つ | 社殿 |
本殿 |
入野神社
式内社である。古地名で入野又は納野と云った。古歌あり。「剣の後鞘に納野に葛引く吾妹眞袖もち着せしむかも夏草苅るも」(万葉集巻七) 「さを鹿の入野のすすき初尾花いづれの時か妹が手まかさ」(万葉集巻十) 例祭は2月22日で遺稱お弓と云っていた。男子15才になると烏帽子儀に入り、二人で1週間前から練習してこの日に弓の行事があった。今、弓がいたんだので中止している。 −『平成祭データ』− |
【 入野神社 (西京区) 】