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野宮神社
ののみやじんじゃ
京都府京都市右京区嵯峨野々宮町1
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旧村社 |
京都市右京区にある。
京都嵯峨野にある有名な神社。
天龍寺を左手に見て北上し、角を左折して竹林を歩く。
鳥居は有名な黒木鳥居。
『源氏物語』には、
「物はかなげなる小柴を大垣にて、
板屋ども、あたりあたり、いと、かりそめなり。
黒木の鳥居どもは、さすがに神々しう見渡されて・・・」
と記されている。
その黒木鳥居をくぐると、華やかな境内。
縁結びの神なので、境内には、絵馬や提灯が目立ち、
女性の参拝客が多く、男の一人旅は珍しい。
ということで、長居はしなかった。
野宮とは、未婚の皇女が、
天皇の代理(斎宮)として伊勢の神宮へ奉仕する前に、身を清めた場所。
野宮の場所は、天皇の即位毎に決められるが、
当社は、嵯峨天皇の御代に定められたもの思われる。
『徒然草』には当社に関して、
「斎宮の野宮におはしますありさまこそ、
やさしく面白き事のかぎりとは覚えしか。」
と記されている。
主な境内社は、愛宕大神、白峰弁財天、白福稲荷大明神、大山弁財天、野宮大黒天。
他にも稲荷社の小祠などが祀られている。
渡月橋を渡り | 嵯峨野の道を歩く |
黒木鳥居 |
野宮大神拝殿 |
左の白峰弁財天、手前に野宮大黒天 | 愛宕大神 |
境内には絵馬が多い |
白福稲荷大明神 | 大山弁財天 | 稲荷社 |
嵯峨野の宮 野宮 ののみや
京都を訪れる観光客が必ず一度は尋ねるこの野宮は
その昔未婚の皇女が天皇の代理として伊勢神宮に
奉仕する前に身を清められたところです。それは黒木の鳥居や小柴垣に囲まれた嵯峨野の 清らかなところでした。嵯峨の竹林に囲まれた当社は 源氏物語や謡曲、和歌、俳句などにもあらわれ 近時では小説などの舞台にもなり、昔を偲ぶに ふさわしいたたずまいを見せています。 源氏物語(賢木の巻)
源氏物語賢木の巻の一節に光源氏が斎宮と
共にいる六条御息所を嵯峨野の野宮を尋ねる…
「遙けき野辺に分け入り給ふより、いと物あはれなり
秋の花みな衰へつゝ浅茅が原もかれがれなる虫の
音に…黒木の鳥居どもはさすがに神々しく見え渡されて…」
嵯峨の竹林(野宮竹)
嵯峨の竹林とは野宮神社の周辺の竹林のことで
真竹を言います。丈長く節低く弾力があり
枝は短かく葉は細やかで建築用材や竹細工
に利用されています。
−境内案内− |
【 野宮神社 】