[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
大歳神社
おおとしじんじゃ
京都府京都市西京区大原野灰方町575
|
||
式内社 山城國乙訓郡 大歳神社 大 月次新嘗 |
京都市西京区大原野にある。
向日町駅から西へ3.5Kmほどの灰方に鎮座。
善峰川の北側に南東向きに境内がある。
境内入口を入ると、垣に囲まれて社殿。
本殿は、長岡天満宮の本殿を皇紀2600年事業で移したもの。
社伝によると、養老2年2月の創建。
当地が、山城から出雲への出口にあたるため、
出雲系民族によって開拓され、
その祖神を祀った神社であるという。
式内・大歳神社に比定されており、
当時は、かなりの大社であったと思われる。
境内は、「栢森」と称され、栢(かしわ)の木が繁茂していたらしく、
栢の社とも呼ばれていた。
相殿に、式内・石作神社を祀る。
現在地である灰方の隣に石作という場所があり、
石棺などの制作者であった石作氏の居住地であった。
石作氏の衰微により、いつの頃か、大歳神社に合祀されたらしい。
石作神社の旧鎮座地に関しては不詳だが、
三鈷寺そばにある早尾神社であるとも、
長峰にある八幡宮であるとも言われているらしい。
境内右手に、境内社が並んでいる。
天満宮、稲荷社、向日社、西ノ宮社、春日社。
境内社の横に、ひとつの立石が置かれ、
その後方に石碑が立っていた。
「番持石」と読めるのだが、力石だろか? これが持ち上がるのか?
本殿に、並び矢の紋が付いていた。これが神紋。
社頭 |
境内 |
本殿 | 境内社 |
天満宮 | 本殿 | 番持石? |
大歳神社の由緒
祭神は大歳神で養老二年二月の創建と云ふ。
延喜式神名帳に記され、山城國鎮座社の内大
社に列せられていた。この境内は栢の森と称
し社を栢の社とも云ふ。農耕生産の神、ひい
ては方除祈雨にも霊験ありと知られ当地方の
守護神である。相殿に石作神と豊玉姫命を祀
ってある。石作神は代々石棺などを造ってい
た豪族の祖神であり、火明命の後裔である。
垂仁天皇の后、日葉昨姫命おかくれの時、石
棺を献上し石作大連公の姓を賜った。石作連を祀った石作神社は延喜式神明帳に 記され、貞観元年従五位下に昇格している。 大日本史に石作神社今灰方村大歳神社内に ありと記され、石作氏衰微後、当社に合祀さ られたものである。石作神は昭和四十九年六 月愛知県岡崎市に建立の石工団地神社に分霊 す、豊玉姫命は海人であり彦火火出見命の后 である。例祭は十月二十一日、氏子祭は十月 第三日曜に行い、江戸中期より引続き金剛流 家元による奉納舞あり。 大歳神社系
−社前由緒書き− |
【 大歳神社 (西京区) 】