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東大谷日女命神社
やまとおおたにひめみことじんじゃ
奈良県桜井市大字山田大谷989
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式内社 大和國高市郡 東大谷日女命神社 |
桜井から15号線を南下し飛鳥へ向う途中、
山田寺跡の前を通過し、こんもりとした丘の上。
式内社・東大谷日女命神社について、『大和志』に、
「在二山田村一今稱二八幡一有二石燈籠一鐫曰永和元年造式載在二高市郡一」
この石燈籠は、拝殿横の簡素な囲いの中にある。
重文らしいが、囲いが簡素すぎないか。
また、当社を式内社・畝火山口坐神社とする説もあるらしい。
八幡社だったらしく、境内の灯篭にも「八幡宮」とあり、神紋も三つ巴。
境内 |
八幡宮の燈籠 | 拝殿の社号 | 重文の神前型灯籠 |
瑞垣内に3つの祠。 中央が本殿。 左右小祠は不明。 八幡だった頃の名残だろう。 |
奈良県桜井市山田にある神社。山田寺跡の南
の東大谷山に鎮座。旧高市・十市両郡の境付近
である。八幡社と称していたが、「大和志」が
「延喜式」神名帳高市郡の「東大谷日女命神社」に
比定。しかし鎮座地は旧十市郡に属するため、
畝傍山の西、現橿原市畝傍町とする説(「大和国
名鑑軌図」、度会延経「神名帳考証」)、畝傍山の東、
現橿原市今井町とする説などがある。(「五郡神社記」)。
祭神は東大谷姫。社記では稚姫命のこととし、
「五郡神社記」所引の「忌部氏記録」に稚日女命は
朝日豊明姫命の隠号と記す。社名の「東」につい
て渡会延経は「夜末止」と訓ずるべきであるとし
(神名帳考証)、東大谷日女命神社は東漢氏の祀った
ものと解する。境内に永和元年(一三七五)の神前型灯籠があり、国指定重要文化財。
−大和・紀伊『寺院神社大事典』− |
【 東大谷日女命神社 (山田) 】