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嶋田神社
しまだじんじゃ
奈良県奈良市八島町320
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式内社 大和國添上郡 嶋田神社 |
奈良県奈良市にある。
八島町の崇道天皇陵の東。畑の中に鎮座。
当日は、工事中だった。狭い。
狭いが、末社が数社ある。天照皇大神や金神を祀る。
本殿は春日大社本殿を移築した、
いわゆる「春日移し」。
祭神は、『寺院神社大事典』では「島田明神」とあるが、
境内案内では神八井耳命。
神八井耳命は、神武天皇の皇子で、皇位を弟の神沼河耳命に譲ったという。
神八井耳命の後裔である仲臣子上が、成務天皇の御代、
尾張国島田の悪神を平らげたことにより、島田臣を賜った。
その島田臣が祖神を祀ったものと思われる。
配祀には崇道天皇を祀る。
崇道天皇八島陵のそばにあるためだと思われるが
地元では、崇道天皇の御霊を祀る神社だと信じられているようだ。
江戸時代には、当社も八島陵の上に鎮座していたが
八島陵整備のため、現在地に遷座したらしい。
また、崇道天皇の近くに道に「八石」と呼ばれる石の寄せ集めがあり
祟りがあると信じられているらしい。
ひょっとすると、当社の磐座なのかもしれないが、
見落としてしまったのだ。残念。
社殿(本殿)は春日移しの社らしい。 |
本殿 |
天照皇大神 | 金神 | これはわからない |
八島山西麓に鎮座。旧村社。八島神社・崇道
天皇社ともよばれ、明治一八年(一八八五)まで
八島陵(崇道天皇陵、現奈良市)内にあった嶋田社・
崇道天皇社を移し合祀。祭神は崇道天皇・島田
明神。「多聞院日記」元亀元年(一五七〇)七月五
日条に「藤原領八嶋ノ宮ノ北ニアリ、字クラノ
カヰト」とみえ、現在八嶋陵北に小字蔵垣内(くらんかいと)が
ある。「延喜式」神名帳の添上郡「嶋田神社」に比
定され、「春日大明神垂跡小社記」には春日社の
末社紀伊神社の祭神の一つに島田明神がみえ、
「大乗院寺社雑事記」応仁二年(一四六八)一〇月
一五日条にも島田明神は紀伊社四所の一とされ
ている。
−大和・紀伊『寺院神社大事典』− |
【 嶋田神社 】