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天岩戸神社
あめのいわとじんじゃ
京都府福知山市大江町佛性寺日浦ケ嶽206−1
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京都府福知山市(旧大江町)にある。
北近畿タンゴ鉄道宮福線の大江山口内宮駅の西1Kmほどの佛性寺に鎮座。
9号線を西へ入り、皇大神社を通過して、
河に沿って緩やかに登っていくと、道路の左側に境内がある。
道路から階段を降りると産釜遥拝所があり、
見下ろすと下の川に産釜が見える。
参道を進み、鳥居をくぐって、
さらに階段を下り、川沿いの道を歩くと
巨石の上に社殿がある。
皇大神社(元伊勢内宮)・豊受大神社(元伊勢外宮)とともに
元伊勢三社の一社と呼ばれる神社だが、
残念ながら、当社に関する由緒は未入手。
境内案内によると、
天照大神が籠居ましし霊地にて、
境内や周囲には、真名井ヶ原・真名井ヶ池・楽の堂・
産盥・産釜・神楽岩・御座石・鶏鳴岩・鱒池・鮎返りの滝などの旧蹟があるという。
参拝は、炎天下の八月。
夏の日射しで、写真のコントラストが強いため、
画像を小さくすると、境内の様子が伝わらない。
よって不本意だが、ちょっと大きめの写真も掲載しておく。
産釜遥拝所 | 遥拝所から産釜 |
鳥居 | 境内社 |
境内 |
境内社殿 |
岩戸山
天岩戸神社は大江町の元伊勢三社〔皇大神社(内宮)・豊受大神
社(外宮)・天岩戸神社〕の一つで、伊勢の皇大神宮の元宮として、
古くからこの地方の象徴的存在として崇敬されてきました。天岩
戸神社の祭神である櫛岩窓戸命・豊岩窓戸命は門を守る岩戸の神
であり、岩戸渓谷の幽玄の地を天岩戸に比定し、古事記の大神の
門番神を配祀していると伝えられています。京都府歴史自然環境保全地域 昭和59年3月12日指定(京都府加佐郡大江町) 岩戸山
社殿背面にある巨石は、神が座して天降った所といわれ『御座
石』と名付けられています。また、御座石から岩戸渓谷をへだて
た下手には『神楽石』と呼ばれた石があります。さらに約50m下
流の岩場には甌穴(河流の侵食作用によって川底の岩盤にあいた
穴)があり、この甌穴は神が湯浴みしたところとして『産盥』と
呼ばれています。これを汚すと変異を現すといい伝えられており、
産盥の水は旱天にも涸れることなく、この水を水面に注げば慈雨
を呼ぶとされています。京都府歴史自然環境保全地域 昭和59年3月12日指定(京都府加佐郡大江町) 岩戸神社の記
偉大な祖神である天照大御神は速須佐之男命の
乱暴な行いに堪え忍んでおられたが と
うとう我慢しきれずに天の岩戸に閉じ籠りに
なられた。それで この世の中は真暗くなってしまい 悪い事ばかりが連続して起こり拾収がつかな くなってしまったので 八百万神々は天安河 原に集まられ相談された。 そこで 天の岩戸の前で長鳴鳥を鳴かせ 真榊の木に勾玉を飾り御神鏡をかかげ 御幣 を持ち神饌物を捧げて 賑やかに歌い踊り音 楽し祝詞を申し上げた。 この時 尊い天照大御神は外の様子を不思 議に思われ 天の岩戸を細めに開いて見られ たので 御神鏡をさし出し申した。畏い天照 大御神はますます変だと思われすこし天の岩 戸から出られたところをお引出し申したので 世の中は明るくなり救われたのである。 さて この由緒ある御神鏡が神宝と信じら れ 救世平和神とされている 由緒
当天の岩戸神社は 往昔地神の元始
神天照大神籠居ましし霊地にして
真名井ヶ原・真名井ヶ池・楽の堂・
産盥・産釜・神楽岩・御座石・
鶏鳴岩・鱒池・鮎返りの滝等の地名
旧蹟あり 殊に産盥の霊水は平常満
水することなく或は減水することな
く且つ腐水することかってなく此の
霊水は旱魃の際其の霊水の少許を水
上に注ぐ時は如何なる旱魃時と雖も
神雨不思議に降り来り庶民安偖の胸
を撫するにより往昔より今に至るも
尚其の慣例絶へざるなり−境内由緒書− |
【 天岩戸神社 (大江町) 】