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河俣神社
かわまたじんじゃ
奈良県橿原市雲梯町689
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式内社 大和國高市郡 高市御縣坐鴨事代主神社 大 月次新嘗 |
奈良県橿原市にある。
曽我川の東岸、24号線から少し南。
川沿いの道は木々が茂り心地よい。
創祀年代は不詳。
住吉大社から畝傍山の埴土を取りにくる行事に際し、
当社で装束を整えたことから装束の宮ともよばれた神社。
『出雲国造神賀詞』に、大穴持命の子・阿遅須伎高孫根命を葛城に、
事代主命を「宇奈堤」に、賀夜奈流美命を飛鳥へと、
それぞれの神奈備において天皇の守護神としたとあり、
当社は、卯名手の杜とも呼ばれていた。
「真鳥住む卯名手の社の管の根を衣に書きつけ着せむ子もがも」
「思はぬを思ふといはば真鳥住む卯名手の社の 神し知らさむ」
などと、万葉集にも詠まれている。
当社は式内社・高市御縣坐鴨事代主神社に比定される古社だが、
いつしか式内社・川俣神社と混同されたようで、河俣の社号となったようだ。
現在、式内社・川俣神社に比定されているのは、
当社の南西300mほどの場所にある木葉神社だ。
拝殿周りに塀があり、本殿がよく見えない。
拝殿横の扉が開いており中に入り撮影。
ちょっと後ろめたかったので10秒で出た。
曽我川そばの境内 |
参道 | 鳥居 |
拝殿 | 中門 |
本殿 |
河俣神社 曾我川東畔に鎮座。旧村社。祭神鴨八重事代主神。 大阪市住吉区の住吉大社から畝傍山の埴 土を取りにくる行事(畝火山口神社の神事)に際し、 当社で装束を整えたことから装束の宮ともよば れた(西国三十三所名所図会)。祭神・鎮座地から 「延喜式」神名帳高市郡の「高市御県坐鴨事代主 神社大、月次新嘗」に比定。高市御県坐鴨事代主 神社は「延喜式」出雲国造神賀詞に「事代主の命 の御魂を宇奈堤に坐せ」とみえるウナテの杜に 鎮座した神。皇室の守神として宮都近くに鎮座 した神で、「万葉集」に「真鳥住む卯名手の神社(もり) の管の根を衣に書きつけ着せむ子もがも」(巻七)、 「思はぬを思ふといはば真鳥住む卯名手の社の 神し知らさむ」(巻一二)と詠まれた。 −『大和・紀伊 寺院神社事典』− |
【 河俣神社 】