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松尾神社
まつおじんじゃ
京都府亀岡市旭町今峠4
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京都府亀岡市にある。
嵯峨野線・八木駅の東2Kmほどの旭町に鎮座。
477号線を、大堰川にかかる大堰橋を渡って東へ進み、
旭町あたりで、一本東の道路に入ると、
道路脇(東側)に、松尾神社御旅所がある。
灯篭と「延喜式内 松尾神社」と刻まれた石碑の立つ
御旅所近くの農道を東へ入ると
道路からは、土手に遮られて見えにくいが大きな池がある。
その池の土手に登り、まっすぐ進むと
獣避けのフェンスがあるので、扉を開けると
参道入口の鳥居が建っている。
鳥居から、森の中の参道を100mほど進むと階段があり
階段の上が、社殿のある境内。
樹木に覆われた空間で、まさに
「ひっそりと佇んでいる」としか表現できない境内。
神門をくぐると正面に拝殿。
拝殿の後方、階段の上に本殿がある。
現本殿は明応七年(室町時代)のもの。
明智光秀の丹波進攻による兵火から免れたものらしい。
社伝によると、和銅年間(708〜715)の創祀だが、
境内の案内板には、秦川勝が聖徳太子の命を受けて祀ったとあるので
600年前後の創祀ということになる。
式内社・松尾神社の論社となっている古社。
鎮座地は三保川の扇状地にあり、
周囲には多くの古墳が点在しているらしく、
古代から拓かれた場所。
境内には幾つかの境内社がある。
本殿の右手には、八幡神社、素戔嗚社・天照大神社。
左手には、天満宮、恵比須神社・大己貴神社。
境内左手には、稲荷神社、今宮神社、高房神社・罔象神社。
御旅所 |
参道 | 鹿フェンス |
鳥居 |
参道 | 神門 |
境内 |
社殿 | 社殿 |
本殿 |
社殿左の境内社 | 右の境内社 |
境内左手の境内社 | |
松尾神社(旭町今峠)
三郎ケ岳の山麓に位置する当社は、大山咋命
と市杵嶋姫命の二柱を祭神として祀る。
社伝等によると、秦川勝が聖徳太子の命を受
けて、佳処である当地に祀ったことに始まるといわ
れ、平安時代の書物である「延喜式」にも
記載された古い社である。古昔は、近村も含めた氏神として境内にも多く の建物があったと伝えるが天正年間(一五七三〜 九二)の明智光秀の丹波進攻による兵火に より焼失しわずかに現本殿だけが難をのが れたという。 本殿は一間社流造檜皮葺の建物で明応七年 (一四九八)頃に建られたものである。 身舎組物は三斗組とし、頭貫端を肘木状につくり 三斗を受ける。側面は二間で妻飾りを叉首組 とする。なお向拝の桁より下と縁廻りが江戸時 代以降の改変によるが、他は軒まわりも含めて室町 時代の姿をよくとどめている。 昭和60年に本殿が府登録文化財に、また境内及びその周 辺が府環境保全地区に決定された。 −境内案内板− |
【 松尾神社 (亀岡市) 】